コンフォート・ゾーンから抜けだそう!

2019年、あけましておめでとうございます。

皆様、よいお正月をお過ごしでしょうか?

本年もどうぞ、本サイトともどもよろしくお願い申し上げます。

新年という事で、

世間一般では、「年の初めに目標を立てよう!」

そして、「その目標に向かって、計画的に段取りしていこう!」

そのような風潮が、少なからずあるように思われます。

もちろん、これを非難するつもりはありませんが、

個人的には若干の違和感もあります。

そもそも、そうして新年限定で、そのように考えたとして実際に目標を

達成させられるのでしょうか?

なかなか休みがとれず、この正月休暇に英気を養って、

さあ始めるぞ! という事であれば、よいかも知れませんが、

本当にやりたい目標やゴール、おおげさに言えば「夢」などは、

常に、それについて思考を巡らし、行動し続ける必要があると

私は思っています。

つまりは、年末は忘年会などで騒ぎ、まあ年が明けたら、

目標でも立ててやってみようかな、という姿勢では、

いわゆる先延ばし思考で、うまくいかない可能性が高いように感じています。

今回は、新年一回目の投稿テーマに相応しいであろう

目標達成、における方法論について、

コンフォート・ゾーン

という観点から考察してみたいと思います。

 

自分の「居心地がよい場所」、「居心地がよい状況」にいる事に気付く

 

私が、コンフォート・ゾーン、という言葉に出会ったのは

以下の著書を読んだ事がきっかけです。

 

コンフォートゾーンの作り方

コンフォートゾーンの作り方

  • 作者:苫米地英人
  • 出版社:フォレスト出版(株
  • 発売日: 2010年08月

 

 

 

 

 

著者である、

苫米地 英人氏は いわゆるコーチング理論、実践に関して

実に多くの著作があり、講演会も開催されています。

実際に、私もかつて直接ご講演を伺う機会を得ましたが、

とても興味深い、貴重な体験となりました。

人は、無意識に、自分が居心地のよい環境で過ごそうとする習性が

あるとされています。

そうした物理的、心理的な環境が

コンフォート・ゾーン comfort zone」と呼ばれます。

そして同時に、これを乱すような外的な要因、に対して

落ち着きをなくしたり、拒絶したり、排除しようとする習性も、

我々は、同時に持ち合わせているようです。

職場などで、同じメンバーで、おなじような価値観で、

なんとなく当たり障りなく過ごしている人達の中に、

突然、やる気があふれていて、いろいろアイディアを出し、

改革を進めよう、というような人が着任した際を

想像してみて下さい。

このような場合、もともといたメンバーは、

彼らの「コンフォート・ゾーン」を かき乱され、揺るがされるため

不快感を覚える事になります。

最初に書きました、年始の目標設定がうまく行きにくいというのも、

このような原理で説明が可能です。

つまりは、なるべくいつも通りの年末を過ごし、

一応は正月に、一年の目標を立てるが(まあうまくいかなくても

仕方ない)そんな自分を繰り返す事が、自分にとっては

心地よい状況である。そういう一連の思考・行動様式こそが

その人が、安住している

「コンフォート・ゾーン」な訳であります。

そして、人は、内的な要因(つまりは自発性・自主性)のみによって、

このゾーンを抜け出す事は、容易ではないという事にも注意が必要です。

先の職場の例で言いますと、そういう革新的な提案をする人の出現で

初めて、今の自分の在り方でよいのか? そのように職場が変わっていこうと

している時に、自分はどう考えて、どう行動するのか?

初めて気付きを得る事になるのです。

あるいは、そうやって、人生を切り開いていくために、

コーチングを受けてみよう、というのも、ひとつの切っ掛けになるでしょう。

そして、よりよく変わって行こう、変えて行こうという

行動様式(マインド・セット)になっていく事を、

「コンフォート・ゾーンから抜け出す」

「コンフォート・ゾーンが、目標達成側に移行する」

などと、表現されます。

もし同じ環境で、何年も過ごしている場合、

今と同じ人間関係が心地よいと感じている場合、

まずはそういう「コンフォート・ゾーン」に 今自分はいる、

と意識するようにしてみて下さい。

 

なぜ、コンフォート・ゾーンを抜け出す必要があるのか?

 

コンフォート・ゾーンに留まろうという意識は、

人が進化の過程で備えてきた、生存のための本能でもあり、

必ずしも悪い側面ばかりではありません。

コンフォート・ゾーンを抜け出すたけだけに、

冒険心のみで、やみくもに、行動してしまっては、

自分や家族にとって、困った結果をもたらすリスクもあると言えます。

しかしながら、例えば職場環境に不満がある人は、

そうした愚痴を、周りや気心の知れた仲間に、お酒とともに

発散する、という行動を繰り返していては、そうした

コンフォート・ゾーンからは、永遠に抜け出せないと思われます。

そもそも、愚痴が、愚痴として受け入れられるためには、

その会話に出てくる登場人物が、聞き手にとっても共通認識で

あるとう前提条件があります。

そうであるからこそ、聞き手も、同情したり慰めたりといった

話し手が期待している反応を示せる訳です。

従って、この「コンフォート・ゾーン」から抜け出すシンプルな方法は、

そもそも愚痴が言える、身近な仲間と一緒にお酒を飲んだりしない、

という事になります。

その時間を、一人で考えて過ごしたり、読書をしたり、

将来に備えて勉強したり、講演会を聞いたり。あるいは、趣味の時間にしたり。

これらを習慣にするだけでも、自分の心身の状態は、別の

コンフォート・ゾーンへ確実に移行します。

まずは、いつもの習慣を疑い、すぐに始められる、

ちょっと違うこと、をやってみるのは、とてもオススメです。

 

自分のゴールを思い描く事で、その状況が「コンフォート・ゾーン」になるように仕向ける。

 

実は、今回の内容で、一番大切なのは、

自分の人生のゴールの設定、という点になります。

 

※ゴールという高みを目指して、生きていますか?

 

なお、これに関しては、世にある数多の自己啓発関連の書籍にも、いろいろ

書かれている内容でもあります。

私が勉強させて頂いた方法論関しては、

指導者からの守秘義務の部分もあり詳述は控えますが、

簡単に言いますと、、、

「本当に情熱をもって、残りの生命時間の全ての瞬間で、ワクワクしながらやれる取り組み」

をゴールに据える、という事になります。

これは、各自異なると思われますが、同時に

なるべく自己の利益のみではなく

損得勘定を抜きにして、

誰かのためになるであろう事に邁進する

これが秘訣とされており、私も共感しています。

そして、これを達成するには、

おそらく今過ごされている毎日の

コンフォート・ゾーン

のままでは、

不可能なのではないでしょうか?

私自身も、使命感はもちろんありますが、

休日返上で、身を粉にしながら、時に膨大な書類仕事や、時間外の長時間に及ぶ会議など、時に

不本意な業務もやらなくてはいけない今の勤務医の日々で、本当によいのか?

常に自問しながら、

人生そのもののゴールを意識し、コンフォート・ゾーンをより高くずらそうと

努めております。

今回も、おつきあい頂きありがとうございました。

年始だから、ではなく、

常にゴールに向かって、コンフォート・ゾーンをずらしていく。

これを毎日心掛けて行動する。

是非、ご参考いただければと思います。