花粉症による目のかゆみに効く、アマニ油?!

2019年、花粉症に備えましょう、第二弾!

 

※スギ林からは、花粉が飛び始めています。。。

 

 


花粉症や、アレルギーに効く”食生活”をご存知ですか??

 

前回の、「鼻うがい」に関する投稿に続きまして、今回は花粉症対策として、

是非取り入れてみたい、

「食生活の工夫」

についてお伝えしたいと思います。

花粉症、というと、どうしても鼻から「花粉」というアレルギーの原因が

入ってくる事、それ自体をいかに防ぐか、という発想になりがちです。

もちろん、そうやって「暴露」を避ける、というのは

間違いではありませんが、

では、なぜ花粉症に悩む人と、そうでない人がいるのでしょうか?

花粉症に、罹らない人は、花粉を全く吸入していないのでしょうか??

もちろん、そんなはずはありませんよね。

そうではなく、私達の身体自身が、

「花粉」を異物と認識して、排除しようとしているかどうか?

医学的には、「花粉」に対する免疫反応(異物排除)が起きやすい方と

そうではない方がいる、という事実があるわけです。

現在、我々医師が提供している花粉症対策の多くは、

西洋医学的発想、

つまりは、「薬物」で花粉症という生体反応を沈静化させる、

という治療が主体と言えます。

もちろん、「どうしても症状を早く止めたい!」といったような場合には

有効ではあります。

しかし、「花粉」だけではなく、ハウスダストや、普段口にする食事。

これらが、アレルギーの原因になっている場合には、

そうした対症療法だけではなく、

食生活やライフスタイルの改善で、かなりの改善が期待できる。

最近、そういった報告が相次いでいます。

とても興味深い知見ですよね。

 

以下の本の著者である、藤田先生は、

腸内の細菌がアレルギー反応を抑える役割をしている。

しかし現代人は、過剰な清潔思考で、腸内細菌をどんどん死滅さえてしまっている。。。

よって、腸内の細菌を活性化させる食生活の工夫が大切である、という事を

提言されていらっしゃいます。

 

アレルギーの9割は腸で治る!

アレルギーの9割は腸で治る!

  • 作者:藤田紘一郎
  • 出版社:大和書房
  • 発売日: 2011年02月

 

また他にも、腸内環境とアレルギー疾患の関係を調べた研究があります。

Allergy. 2019 Jan;74(1):176-185. doi: 10.1111/all.13485. Epub 2018 Oct 18.

Temporal and long-term gut microbiota variation in allergic disease: A prospective study from infancy to school age.

Simonyté Sjödin K1, Hammarström ML2, Rydén P3, Sjödin A4, Hernell O1, Engstrand L5, West CE1.

 

 

これは、子どもの便を調べた臨床研究です。

結果として、アレルギーの小児は非アレルギー小児と比べて幼年期から学童期までに

ルミノコッカス属の一時的な不足と、バクテロイデス属、プレボテラ属、

コプロコッカス属の恒常的な不足が見られたとの事です。

(これらは腸内に住んでいる常在菌たちの分類になります)。

更にアレルギー小児の8歳時の腸内細菌叢(腸内フローラ)は、

ビフィドバクテリウム属が多く、ラクトバシラス属、エンテロコッカス属、
ラクノスピラ属が

激減していた、と報告しています。

つまりは、アレルギーを起こしている子どもたちと、そうでない子どもたちの

腸内フローラが大きく異なっている!という驚きの発見いう事になります。

 

小児のアレルギーと、腸内の細菌の関係は、今最先端の研究テーマといえます。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_550.html

※NHKのサイトにリンクします。

更に研究がすすみ、腸内フローラとアレルギー疾患の関係が明らかにされることを

期待したいですね。

またこちらでも、どんな食事や、食生活が腸内フローラに効く!のか。

別の記事で詳しくお伝えしていければ、と思っています。

基本的には、「発酵食品」と呼ばれるものになる事は、知っておいて下さい。

 

 

 



 

 


花粉症に効く?!オメガ3脂肪酸!どうやって摂取するといいの?

 

どうやら、食生活や腸内フローラとアレルギーは密接な関係がありそうですね。

具体的には、どんな食事がよいのかな?

気になるところかと思われます。

これに関して、さきごろ注目に値する研究結果を目にしました!

それは、

「動物実験にて、オメガ3脂肪酸が、

アレルギー性結膜炎を改善させるメカニズムが解明された」

という研究論文になります。

https://www.fasebj.org/doi/10.1096/fj.201801805R

*The FASEB journalのサイトで、pdfファイル全文閲覧できます。

 

オメガ3脂肪酸は、花粉症による「アレルギー性結膜炎」の予防や

症状軽快という効果を持つ事が判明したと言えますね。

 

そして、この気になる”オメガ3脂肪酸”を豊富に含んでいる、

亜麻仁油(アマニ油)を全力で推している笑、

アマニフォローラムさんのサイトでも、このニュースについて

わかりやすくまとめられています。

 

オメガ3 脂肪酸にアレルギー性結膜炎改善効果

※アマニフォーラムのサイトへリンクします。

 

オメガ3脂肪酸とは、

イワシやサバなどの青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)や

EPA(エイコサペンタエン酸)や

アマニ油に含まれる、αーリノレン酸などに該当します。

 

またオメガ3脂肪酸を豊富に含む食材として、

マグロのトロ(そんなに、頻繁には食べませんよね。。。)

鮭、くるみ、ごま油、アマニ油などが、よく知られています。

 

先にあげました、アマニフォーラムさんには、アマニ油を使った

レシピが数多く紹介されていますので、

料理される方は、お試しいただくとよいかと思われます。

 

あるいは、小さじスプーン一杯のアマニ油でも十分に、オメガ3脂肪酸の必要量が

摂取できるようなので、味噌汁や、スープに混ぜる、おかず、にそのまま

ふりかける、などがお手軽かと思われます。

なお、とても酸化しやすい、とされていますので。

瓶製品では、開封後は速やかに使い切る必要が出てきます。

 

従いまして料理に使わずに、お手軽に食生活に、「アマニ油」を取り入れるには、

分包タイプがオススメです。

 

ご参考までに、我が家で愛用している商品をご紹介しておきます。

 

【店内全品ポイント5倍】朝日アマニ油 分包タイプ 3g 30包×4個セット 【栄養機能食品】【楽天ランキング1位】/国内製造 人気 おすすめ オメガ3脂肪酸 αリノレン酸 フラックスシードオイル 亜麻仁油 あまに油
by カエレバ

私自身は、幸い花粉症やその他アレルギーには困っていませんが、

オメガ3脂肪酸の健康増進効果に期待して、

毎日、味噌汁に入れたり、おかずに、ふりかけたりして

摂取しています。

おかげで、風邪、インフルエンザの季節も絶好調!で過ごせています。

アブラ全般に言える事ですが、一度に大量摂取すると、

お腹が緩くなりますので、

小さじスプーン一杯を一日一回

を、是非心掛けて下さい。

 

※なお、私自身このサイトにて、よいアブラを積極的に摂取する事を

推奨しています。以下の記事も是非ご参考下さい。

 

体にいい!食べるアブラ 


まとめ

花粉症は、腸内フローラと密接に関係がある事が分かってきています。

腸内フローラを整えるために、食生活に注目する必要がありそうです。

オメガ3脂肪酸は、花粉症によるアレルギー性結膜炎の

予防の可能性を秘めている事が証明されました。

アマニ油は、オメガ3脂肪酸を豊富に含んでおり、手軽に毎日の食事に

取り入れられます。加えて、副作用もほとんどないため、とてもオススメです。

 

※今回のワクワク・メッセージ!

 

今年の花粉症、目のかゆみ対策に、オメガ3脂肪酸!!

おつきあい、ありがとうございました。

 

☆花粉症関連で、是非以下の内容も知っておいて下さい。

 

豆乳アレルギーから子どもたちを守ろう!!

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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