そのイライラと、うつ。更年期障害の症状かも?

働き盛りの40代男子へ「男性更年期障害」を知っていますか?

 

 

 

 

みなさんも、更年期障害(こうねんきしょうがい)という用語を

一度は聞かれた事があるかと思います。

どちらかというと、中年に差し掛かった「女性」の病気と

思われがちかも知れませんが、

実は、

40代以降の男性

にも、更年期障害は襲いかかってくる、という事実を

今回は是非ともお伝えしておきたいと思います。

 

身体の調子だけではなく、精神の状態にも影響を与える、

「男性更年期障害」。。。

仕事はもちろん、人生のパフォーマンス、ひいては

健康寿命に与える影響は、とても大きいと言えます。

どんな症状の場合に、これを疑うのか??

自分でも、簡単にチェックはできるのか?

この記事をお読みの方が、40代以上の配偶者のいる女性の場合、

自分のパートナーが、もしかしたら

「男性更年期障害なのでは?」

そんな疑問にお答えするために、

まずは、参考にしたい

セルフ・チェックシートをご紹介しながら、

このテーマについてお伝えしていく事にします。

 

 

 

 


こんな症状があったら、更年期障害を疑ってみましょう?

 

なんとなく、調子がすぐれない。気力が出ない。

寝ても疲れが取れない。。。

誰しも、時にこういった状態になる事はあり得るかと思われます。

貧血や、糖尿病、血圧の異常など検査ではっきりした原因が見つかる場合もありますので、

体調不良が長期間に及ぶ際には、まずは、かかりつけ医の診察を

受ける事をおすすめ致します。

ただし、そこではっきりと診断が確定しない場合には、

「更年期障害」

の可能性がある、そう考える必要があると言えます。

以下、ご自身で簡単に出来るチェック・シートをお見せ致します。

 

男性更年期セルフチェック・シート

●いつも疲れているような気がする。

●筋肉痛がなかなかとれない

●尿の回数がひんぱんになってきた

●尿の切れが悪くなってきた

●顔や体がかーっとほてることがある

●手足が冷えるようになった

●夕食後に眠くなる、うたた寝をしてしまう

●以前よるも汗をかくようになった

●ヒゲの伸びがおそくなってきた

●睾丸が小さく、やわらかくなってきた

●下腹が出て、胸がふっくらとしてきた

●背が低くなった

●わすれものが増えて来た

●仕事の集中力がつづかない

●日々の楽しみが少なくなった

●最近イライラいて、どうも怒りっぽい

●最近もの悲しく、涙もろい

●加齢臭がしてきたといわれる

●朝勃することがなくなった

●性欲があまりわかない

※松江 一彦氏 著 男の養生訓〜男性更年期をのりきる知恵より引用

 

 


男の養生訓 男性更年期をのりきる知恵 (学研新書)

 

40代以上で、上記20項目のうち3つ以上、または最後の二項目の、どちらかひとつ

でも該当する場合には、「男性更年期」の疑いがある、と書かれています。

 

また男性更年期の有無を判定するサイトも見つけましたのでご紹介しておきます。

気になる方は、こちらもチェックしてみて下さい。

 

https://www.daito-p.co.jp/gm/menopause_check.html

 

※大東製薬工業株式会社のサイトへリンクします。
※この計算式作成の際の引用文献は以下との事です。

加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き
「HeinemannらによるAgingmales’symptoms(AMS)スコア」より
日本泌尿器科学会・日本 Men’s Health 医学会
「LOH 症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会

 

前述の、男の養生訓、という書籍によれば、

そもそも男性にも更年期があるという事が話題になり始めたきっかけが

「ED (Erectile Dysfunction)」つまり、勃起不全、であったとされています。

上にあげたチェック・シートでも、これに関する質問のウエイトが高いのは、

こういう背景と関係していそうですね。

まずはEDという概念と、ED治療薬の登場という経過をたどって

EDの原因を追及していった結果、

この現象を、ひろく男性の性ホルモンの機能低下、として捉える

共通の認識が広まる事になったようです。

現在、本邦では、こうした心身の状態を

LOH症候群(late onset hypogonadism、加齢性腺機能低下症)

と定義し、日本泌尿器科学会が、その診断や治療についての啓発活動を始めた

ところであります。

https://www.urol.or.jp/info/data/gl_LOH.pdf

※LOH診療ガイドラインへリンクします。

これと呼応して、おおきな病院によっては、泌尿器科医師が

「男性更年期外来」

を開設する動きがありますが、まだまだ世間一般への周知は

今ひとつと思われます。

 



 

 


元気な「オトコ」を決めるホルモン、「テストステロン」の高め方。

 

男性更年期障害の発生にとって、最も関係が深いとされているのが、

「テストステロン」と呼ばれる

男性ホルモンになります。

つまりは、イキイキとした「男らしさ」を決める、ホルモンと言えますね。

 

※筋肉の増強にも必須の、テストステロン!

 

これは、加齢によって、どうしても分泌量が低下し、血液中の濃度も

低くなってしまうとされていますが、

それでも、これを維持し、高めるマインド・セット(思考様式)や

ライフスタイルも知られており、

我々男子諸君は、是非とも意識していきたいところですね。

では、どういった事が大切なのでしょうか?

以下の本の著者でもある、堀江 重郎氏は、

 

うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい

うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい

  • 作者:堀江重郎
  • 出版社:東洋経済新報社
  • 発売日: 2016年07月15日

 

男性ホルモン値をあげる10箇条なる提言をなされています。

 

1)過度の緊張をやわらげる事

2)積極的にゆとりのある生活を送ろう

3)食事を大切に

4)忙しいときこそ短時間でエクササイズ

5)良い睡眠をとる事

6)仲間を大切にする事

7)無理しておしゃれをする事

8)凝り性になる事

9)大声で笑うようにする事

10)目標を持つ事、冒険をする事、ワクワクする事!

 

おしゃれをする、というのは異性の目を気にする、という事なのでしょうね。

凝り性、は趣味などに没頭する事であろうかと思われます。

仲間と楽しくかかわっていく、そういう主体的な行動・姿勢もホルモン値を

高めるという点は、興味深いですね。

 

※ともに楽しめる仲間がいますか?

 

以下、これに関する研究論文も紹介します。

 

Nature. 2012 May 23;485(7399):E4-5; discussion E5-6. doi: 10.1038/nature11136.

New evidence on testosterone and cooperation.

van Honk J1, Montoya ER, Bos PA, van Vugt M, Terburg D.
※論文のabstractにリンクします。

 

そして、来ましたね笑! ワクワクする事。

ワクワクは、男力の維持に必須というお墨付きを頂きました!

テストステロン値が高まる事で、

新しい事へ積極的に向かっていく、挑戦心。

家族や、仲間を大切にしようと心掛ける、公共心。

スポーツなどで、他人と切磋琢磨しようとする、競争心。

こうした、活力みなぎる、健康寿命に効く!毎日になっていくと言えます。

注・・・テストステロン濃度の値によっては、ホルモン補充治療が実施される場合も

あるようですので、詳しくは専門外来にてご相談下さい。

 

 


おまけ

 

自分のテストステロン値が、どのぐらいか?

これに関しては、実は面白い研究結果が知られていますので、以下掲載しておきます。

人差し指と、薬指の長さを比較して、

薬指が人差し指より長い人は、そうでない人に比べて

統計学的に有意に、テストステロン値が高い、というデータがあります。

(胎生期、つまり生まれる前のテストステロン分泌量の影響と説明されているようです)

 

Asian J Androl. 2011 Sep;13(5):710-4. doi: 10.1038/aja.2011.75. Epub 2011 Jul 4.

Second to fourth digit ratio: a predictor of adult penile length.

Choi IH1, Kim KH, Jung H, Yoon SJ, Kim SW, Kim TB.

 

※pubmedのサイトにリンクします。

 

 

となると、さて自分はどうなのか?当然気になりましたので笑

実際に手の写真を撮影してみました。

幸い?上に示した通り、薬指が若干長い事が確認できましたので

まだまだ、

男性更年期に悩まされず、元気ハツラツ!でいける、と

確信を深めた次第です。

この指の長さ比較に関する男性ホルモンの研究結果は、宴会などでの、

ちょっとしたネタになるかと思われますので、

よければ覚えておいて下さい。

 

ワクワクは、男性更年期障害を迎え撃つ、強力な合言葉!!

今回もお付き合い、まことにありがとうございました。