ペット・ボトルのミネラルウォーターって安全なの?

日々、当たり前のように口にしている、ペットボトル飲料。。。

 

みなさんは、これが100%安心・安全な飲料であると思っていますか?

 

もしそうであれば、今回の記事は、少し

「ショッキング」な内容になるでしょう。。。

 

※ペット・ボトルの水、について知っておいてほしい事があります。。。

 

 

 

しかし、健康寿命を考える食生活を考えるうえで、

「なにを食べるとよいの?」

以上に、実は

「どんな食品を、避けるべきなの?」

のほうが、余程大事と言えます。

 

あまりにも身近で、おそらく多くの方が

ほとんど気にかけていないであろう、

「ペット・ボトル飲料」

最近のニュースも紹介しながら、

健康にとって、毎日摂取しても大丈夫??

について考える機会を持って欲しいと思います。

 

 



 

 


ペット・ボトル飲料に潜む危険をご存知ですか?

 

ペットボトルの安全性を考えるために、

「ペット・ボトル」の材料それ自体と

「ペット・ボトル」飲料に含まれる含有物、

という2つの側面から考察していきたいと思います。

 

ペットボトルは、PET(ポリエチレンテレフタレート, polyethylene terephthalate)

という化学物質から製造されています。

軽くて透明。耐熱性もあり、強度にも大きな問題はない。

これらが評価されて、ペット・ボトルの素材として

今や世界中に普及していると言えます。

 

従来は、ペットボトルの素材自体から、人体にとって

ホルモンのバランスを撹乱する物質や、細胞に毒性がある物質、

遺伝子に悪影響をあたえるような物質が

漏出する可能性はない、されていました。

ところが、少し前からペット・ボトルからは、

マイクロ・プラスチックと呼ばれる

微細なプラスチック粒子による汚染があるとの報告が相次いでいました。

これは、環境汚染、とくに海洋環境汚染をもたらす、

極めて重大な脅威である、と考えれれているそうです。

 

 

※ペットボトル自体の環境汚染に加え、含まれる水の汚染にもご用心。。。

 

 

こうした背景を受け

一昨年、世界保健機構はついに、流通するペットボトルに

対して大規模な研究を実施し

ペット・ボトル飲料の90%!に

マイクロ・プラスチック粒子が発見された、と

注意喚起する事態となりました。



 


WHO(世界保健機関)が注意喚起!
ペットボトル飲料のマイクロ・プラスチック汚染とは?

 

こちらが、WHOの報告を紹介している記事になります。

 

https://www.theguardian.com/environment/2018/mar/15/microplastics-found-in-more-than-90-of-bottled-water-study-says

*The Guardian のサイトにリンクします。

 

加えてペット・ボトルのマイクロ・プラスチック汚染に関する

最新の研究結果をご紹介します。

 

 2018 Sep 11;6:407. doi: 10.3389/fchem.2018.00407. eCollection 2018.

Synthetic Polymer Contamination in Bottled Water.

こちらの論文では、ペット・ボトルのブランド名、

販売国まで含めて、どの製品に、どれだけの割合で、

マイクロ・プラスチックによる汚染が認められたか、のデータが

公開されております。。。

この研究では、

水道水に比較して、

ペット・ボトル飲料には、

平均して約2倍!のマイクロ・プラスチックが混入していると

報告しています。。。

そして

「マイクロ・プラスチック」の摂取による

健康被害についての詳細は不明であるが、

安全な水道水が手に入る環境であれば、

極力「ペット・ボトル」の摂取は控える必要があると思われる、

との結論を述べています。

 

おそらく世界を見渡すと、

人が住んでいる町に、水道が完備されており、

その水質の安全性が行政によってしっかり

管理されている国ばかりではないのでしょうね。

となりますと、どうしてもペット・ボトルに

頼らざるを得ない。

そうした状況もあるのかも知れません。

また、災害時に備えて、長期間保存がきく

ペット・ボトルの水をある程度備蓄しておく事は

必須でしょうね。

 

幸い日本は、「飲み水」として提供されている

水道水自体で、現状は直接の健康被害を被る事は少ないかと思われます。

となりますと。

こうした報道や、研究結果から、私達には、

「ペット・ボトル」を飲み続けるかどうか?

という選択肢がある訳です。

自分たちの健康はもちろんの事、

これからの時代を担う子どもたちに、

こうした汚染されている可能性が指摘されている、

ペット・ボトルの水や、ジュースを、際限なく

与え続けてよいのだろうか?

これについて、お父さん、お母さんには、

賢明な判断を期待したいと思っています。

 

そして、つい最近ですが、

あるメーカーの

「ペット・ボトル」入り天然水が、

臭素酸汚染、

によって自主回収された、との報道も目にしました。。。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190222/k10011825011000.html

※NHK NEWS WEB のサイトにリンクします。

 

臭素酸(しゅうそさん)について。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AD%E7%B4%A0%E9%85%B8

※Wikipediaのサイトにリンクします。

 

これは発がん物質であり、飲料水内では成分規格として

濃度基準が設けられているようです。

おそらく、これを超える濃度の臭素酸が含有されていたのでしょうね。。。

回収された事は一安心です。

 

直ちに健康被害はないとの報道ではありますが。

もちろん長期間摂り続けた際には、

当然体内に発がん物質が蓄積される事になります。

先のマイクロ・プラスチック同様、

健康寿命にとって、重大な脅威!!

と考えて、間違いないでしょうね。

 

 

※そのミネラル・ウォーターは安全か?考える習慣を。

 

今回もお読み頂きありがとうございました。

是非、こちらの記事をみなさんで、シェアしていただき、

ペット・ボトルのミネラルウォーターと健康

について、話し合ってみて下さい。

 

ペット・ボトルの清涼飲料水、

というテーマでも記事を書いています。よろしければ、合わせてお読みください。

甘くない、「果糖」に関する怖い話。。。

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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