右利きの人には、とても新鮮な「左利き」として生きる世界。
毎日の
生活の中で
相手の立場になって
考えてみましょう
という事が
しばしば
言われますよね。
子ども達の
躾(しつけ)
の場面でも、
こんな事を言われたら、
されたら、
相手はどう思うかな?
などと
指導がなされるように
思われます。
寛容さ、
や
優しさ、思い遣りの
基本とも言える、
「相手の立場を察する」
ですが。
自分も含めて
大多数の
右利きの方が、
そうではない
左利きの方、
が、日々どのように
感じながら
過ごしているのか?
想像したり、
察する機会は、
ほとんどない
ように
思われます。
そんな事を
ふと
考えされれらた
一冊を紹介しつつ
あれこれ
書いてみたいと思います。
なるほど!な、左利き「あるある」
- 作者:左 来人/小山 健
- 出版社:ポプラ社
- 発売日: 2017年02月07日
こちらの本では、
実に多くの
事例とともに、
左利きの方が
感じているであろう、
「あるある」
が紹介されており、
思わず
「へぇー」となり
右利きの私は
とても面白く
読了できました。
特に、!と思ったものをいくつか。
#駅の自動改札が通りづらい
確かに、
向かって右側に
改札のタッチ部分が
ありますよね。
左手でICカードを
取り出すと
手をひねる事になる
という一手間がかかる
訳なんでしょうね。。。
#可愛いイラストのマグカップを
買っても、飲むときは反対側。
これも実に盲点ですね。
試しに、
ネットで
「マグカップ」
を検索してみると
その殆どが
右に持ち手
で
様々なデザインが
描かれている
状態で掲載されています。
もちろん、
全面でデザインが
楽しめるものも
あるとは思われますが。
左利きの方は、
左手で
マグカップを持つ
という事。
そうした際の、
見え方は、
右手で持つときとは
違う可能性がある事。
なんとも
新鮮な気付き!
でした。
#水道の蛇口。開けようとすると閉まる。
閉めようとすると空く。
これには、思わず
唸らされました。。。
蛇口の操作は
ほぼ無意識の動作と
言えますよね。
今では、
センサー式の
蛇口が多いので、
こうしたストレスは
だいぶ軽減されていると
思われますが。
それでも、
洗濯機の注水ホースや
水道の配管に付属している
蛇口などは
おそらく右回しで閉まる
構造と思われます。
同じく、
ネジも右回しで
進み、左回しで
緩みますよね。
右利きにとっては
当たり前すぎて
意識しませんが、
私としては、
とても興味深いと
感じました。
#カウンターに座ると
隣の人と肘がぶつかる。
大学時代に
私の左利きの
友人と
カウンターで食事をする際、
「肘あたるから、
右側に座って」
と言われて、
「あ、そうか!」
と思った事は
今も鮮明に覚えています。
これは、
是非知っておくとよい
気遣い
と言えます。
もし、
左利きでの方と
カウンターで飲食
する機会ありましたら、
さりげなく
自分は
右側に座る。
※左利きの女性なら、右隣に座るのが紳士の嗜み。
もしかしたら
スマートな
大人の
気配りが
喜ばれるかも
知れません。
※以上、左利きあるある 右利きないない を参照しています。
「左利き」を真面目に研究した医学論文があります!
驚いた事に、
「左利き」
が寿命に影響するのか?
を真面目に論じた
医学論文が
あるようです。
N Engl J Med. 1991 Oct 3;325(14):1041-3.Left-handedness and life expectancy.
※外部サイトへリンクします。
また
New York Times
でも
この話題についての
検証記事が
あります。
Being Left-Handed May Be Dangerous To Life, Study Says
※外部サイトへリンクします。
工作機器における
怪我などが、
右利きの方に比べて多い
(右利き仕様であるため)
事や
生活環境における
ストレス(日用品の使いづらさ)
などが、
心身の健康に悪影響では?
という
論調ですが。
確かに一理ありそう
ですが、
研究が実施された時代が
古く、
また最近は追加報告もないため、
正直
エビデンスとしては、どうかな?
と思われます。
今では、
ユニバーサルデザイン
という考え方も
浸透してきていますし。
ただ、
左利きの方が、
もしかしたら
ある種の
ストレス
を感じているかも知れない。
解決はして
あげられなくても、
共感したり、
そのように
思い巡らす事は
大切かも知れない。
本を読みながら、
ふと
感じた次第です。
左利きの偉人達
こちらの本では、
歴史上、
左利きであった
とされている偉人達が
何名か紹介されていました。
ユリウス・カエサル
共和制ローマの軍人、政治家。
帝政ローマの礎を作った人物。
左利き説があるとの事。
アレクサンドロス3世
(アレクサンドロス大王)
マケドニア王として
中東全域に空前の
大帝国を築いた人物として
世界史上にその名を遺す。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ルネサンス期に
活躍した、
芸術、科学など多彩な分野で
業績を残した天才。
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
数々の名曲を
世に残した
作曲家、音楽家。
彼の友人が、
左利きであった事を
証言されているようです。
マリー・キュリー
放射線の研究で
ふたつのノーベル賞
(物理学賞、化学賞)
を受賞された女性科学者。
アインシュタイン
「相対性理論」で
世界的に有名な
天才物理学者。
バイオリンの名手でもあったと
されています。
※左利きあるある 右利きないない を参照しています。
実に錚々たる顔ぶれですね。
もしかしたら
左利きは天才?!
なのかも
知れませんね。
現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。 ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。