残暑の季節にもオススメ、高原で「森林療法」
山歩き、山登りは
どちらかというと
天候のよい夏の時期に
趣味として愉しむ方が
多いように思われます。
そして、山と言えば、
木々が生い茂る森、が連想されますよね。
森林浴という言葉がある通り、
森という環境は、
私たちにとって、
心身の癒しになるであろう事は、
ほぼ間違いないように
思われます。
更に昨今、
「森林療法」
を広めようという方達が
いらっしゃる事を知りました。
※日本森林療法協会のサイトにリンクします。
健康長寿のために、
「森林を活用しましょう」
というメッセージに、
わたしも共感させられます。
森での体験は、
生い茂る木々の緑を、ぼーっと眺めたり、
鳥の声、小川のせせらぎに耳を澄ませたり
時に雨露に濡れた葉の香りを感じたり、
周り一帯が朝靄に包まれていたり、
われわれの五感に
心地よく訴える事で、
リラックスした状態が得られると
わたしは考えています。
このような環境で、
素足になる事もまた、
健康長寿には
とても効くと言えます。
本格的な
山登り、ですと
なんだか気後れを感じる方のために
今回はよりお手軽に
「森林療法」を愉しむための
「高原」へお出かけしましょう!
について書いてみる事にします。
岐阜県「ひるがの高原」で、
ハンモックを体験して、気付いた事
わたしの住む
岐阜県は、
山紫水明(さんしすいめい)の
自然環境が自慢の一つです。
※関連記事です。
まちなかから
一時間程度車を走らせると
緑豊かな山々が
出迎えてくれる事になります。
今回は
「ひるがの高原」
の散策を通して、
森林療法を実践し
更に、子供達が
自然との触れあう意味について
改めてあれこれ考えてみました。
ある日曜日、
家族で、
※クリックで外部サイトへリンク。
へ遊びに行くことにしました。
リフトを登った山頂には
ピンクの花が鮮やかな
ペチュニアがお出迎えとの案内に
期待がふくらみます。
本格的な
山登りの装備は必要なく
普段着、普段履きで
リフトに乗って
2-3分で、
森の中へ。
実に省エネの笑
森林療法の実践と言えます。
ゆっくりと登るリフトから
空を眺めますと
うろこ雲に覆われた、
綺麗な青空が
広がっており、
秋の到来を感じさせられました。
山頂に着いて、
ペチュニアが咲き誇る庭園から
眼下にひろがる、
郡上(ぐちょう)の街並みが
一望できます。
更に山奥に向かって
進みますと、
森のなかに、ハンモックを見つけました。
実は、ハンモックには
「睡眠に対してよい効果がある」
という医学研究報告が
いくつか知られています。
こちらの論文では、
”持続的なゆっくりとした揺れ”は
長時間、目が覚めにくい
より深い睡眠にも繋がり、
睡眠中の記憶の強化にも寄与する
などと記述されています。
実に興味深い指摘ですね。
となりますと、
森の中で、ハンモックで揺られながら
ウトウトするというのは、
森林療法だけでなく
睡眠療法としても
非常に効果的である可能性を
感じますね。
では、そろそろ
「ハンモック体験」について語ります!
ハンモックに身体を横たえ、
心地よい揺れに身を委ね、
木漏れ日を眺めるていますと
なんとも言えない心地よさが訪れます。
平野部の気温は
36度以上と
蒸し暑い一日でしたが、
高原の森は、
気温27度前後で
優しい風もある
涼しい環境での
ハンモックな、ひととき。
深いリラックス効果にて、
確かに、快眠誘導効果がある事を
実体験出来ました。
※you tubeにてご覧頂けます。30秒程度の動画です。
薬物などを用いずに
自然環境を満喫するだけの
森林×ハンモック療法!
これは、不眠や認知力の低下に
悩む、特にお年寄りの方に
とても効果があるのでは?
現役医師として、
そんな事も感じながら、
たくさん「揺られて」
まいりました。
※自然療法に興味ある方は、こちらの記事もどうぞ。
子供達が「自然と触れ合う愉しさ」から学べる事
お昼は
山の麓でバーベキュー。
風を感じながらの
食事は気分爽快でした。
その後は
車で十分ほど移動して
あるキャンプ場を
目指しました。
釣り堀で、
※クリックで外部サイトへリンク。
川魚の釣りを
親子で楽しもう!
という企画です。
幸い手際よく 釣り上げて
その場で 炭火の塩焼き
に料理してもらいました。
お皿に盛られた 焼き魚を
見せながら、
さっき針で痛い思いをさせて
すぐに内蔵を取り出され
火あぶりにされたんだよ。
お魚食べるって
そういう事なんだよ〜
だから ありがたく
命を頂きます
しようね
という話をしました。
どこまで伝わったか
分かりませんが
神妙な顔をして
頷きながら
ひと口頬張って
美味しい!!
と満面の笑み
でした笑
それもそのはず!
ひるがの高原が位置する
岐阜県・郡上八幡は
環境庁の定める
日本の名水百選の
栄えある
「第一号」
の認定を受けた、
お墨付きの、自然に湧き出る
美味しい水が、自慢です。
その名も
宗祇水(そうぎすい)
として、町の人達のみならず
多くの観光客からも
愛されています。
※クリックで、環境庁・日本の名水百選のサイトへリンクします。
こうした清流で
育った川魚を
取ってすぐに塩焼きにして
頂戴する。
素材のうまさを
そのまま味わう、
まさに
究極、至高のメニュー
です。
栄養としても
魚のアブラは、
健康長寿に
とてもよいとされています。
詳しくは、以下の記事を
是非ご参照下さい。
なお、
こちらの施設にも
やはり、
ハンモックがありました!!
更には、
綱渡り・スポーツとして知られる
スラック・ライン
にも挑戦できます。
木で身体を支えながら、
スタートし、
誰かに支えてもらいながら
目線は前方に、と
言われた通りに
やってはみたものの。。。
非常に繊細な
バランス感覚が必要で、
わたしは、
殆ど前に進む事ができませんでした笑
魚釣りのあと、
息子達は、
いつも通り、森に分け入り
思い切り虫取りを
愉しみました。
写真は、
家に帰ってから
昆虫図鑑で調べた結果、
と判明しました。
※クリックで外部サイトへリンクします。
たぶん、
カミキリムシの
仲間なんじゃないかな?
と予想していた
息子の観察力
が嬉しかったですね。
特に、
都会の暮らしでは、
都市開発の過程で
昆虫の生息域が狭められ、
子ども達が、
虫に触れる機会は、
とても少ないのでは
ないでしょうか?
「虫が嫌い。。。」
「虫に触れない。。。」
という子ども達の声も
しばしば聞かれるようですね。
しかし、
わたしとしては、
先の釣り堀で、
魚を捕まえて食べる、
という経験を共にしたり、
一緒に野山を駆け巡って
虫たちを見つけて
観察したり、
幼少時に、
こうした経験を
たくさんさせる事は、
とても大切である、
との信念があります。
以下の本は、
そんな私にとってまさに
我が意を得たり!!
という素晴らしい
一冊です。
多くの著書で有名な
養老孟司(ようろうたけし)先生は、
医学博士でいらっしゃいながら
無類の「昆虫好き」の一面も
お持ちのようです。
簡単に内容を
紹介しますと、
虫を捕まえるという作業には、
「どこにいるのかな?」
から始まって、
「見つけてから、どこから近づこうかな?」
と考えて、
いざ捕まえる段階になっても、
「どうやって、どこを触ろうかな?」
という思考を巡らし、
ようやく捕まえて、
「じっくり観察する」
というところに到達出来る。
そして、
何時間も探し回っても、
結局なにも見つけられない、
という悔しい思いも
体験出来る。
更には、
捕まえた虫の名前は
なんだろう?
と思って、
図鑑などで調べるという
知的な作業に取り組む事になると。
つまりは
五感をフルに使って
虫をさがし、
身体を器用に動かし
虫を捕まえ、
頭を使って、
虫の名前や生態などを
調べるという
一連の営みが
「昆虫採集」なのだ、と。
思考し、
身体を動かし、
知識を身につける。
その知識をもって、
次は、もっと上手に
虫を捕まえられるようになる。
こうした繰り返し、
体験と知識の相互の
フィードバック。
子どもの発育にとって、
これほど素晴らしい体験は
他にないであろう、と。
知的で理路整然とした
文章に加えて
時折、
「バーチャルな虫は、虫じゃねえ!」
と、昆虫ゲームに興じる
現代っ子への容赦ない
批判を浴びせたりと
読んでいて
とても爽快でした。
氏によりますと、
虫好きが育つ条件として、
「虫が住む里山がある事」
と
そうした自然環境に加えて
「虫について調べられる図書館が近所にある事」
のふたつを挙げられていたのが
興味深かったです。
どちらかだけでは、ダメなんだと。
確かに、
たとえ、たくさんの虫たちに
囲まれていても
山奥では、虫の名前を調べようにも
すぐに図書館や本屋さんには
行くのが難しい場合があると
思われます。
幸い、
岐阜は、ほどよい田舎で、
街中でアクセスのよい場所に
とてもキレイな中央図書館もあります。
それで、息子達は
健全な?虫好き、に
育ってくれているんだな、
と実感した次第です。
※関連記事です。
お読みいただき、
ありがとうございました!!
高原で森林×ハンモック療法。
子ども達と一緒に
思い切り自然に触れあうお出かけ。
郡上の
「ひるがの高原」で
みなさま
ワクワクな体験を!
今回ご紹介した施設
現役医師、医学博士。二児の父。
徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!
との信念からマインドセット、
食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。