ネットで「鎮痛剤」を買う前に、是非知っておくべき副作用。

痛み止め、が手軽にネットで買える今、医師として注意喚起致します!

 

 

 

 

 

 

みなさんの

普段の生活で

もっとも使用する機会が

多いと思われる

「鎮痛剤」

痛み止め。

 

頭痛や、足・腰の痛み、

歯の痛み。

怪我による痛み、

などなど。

 

一昔前であれば、

病院や薬局で

お医者さんや薬剤師さんに

相談して、

処方してもらっていた、

「痛み止め」

ですが。

 

今では、

スマホを片手に、

ネット通販で

実にお手軽に

購入できる環境が

整っています。

 

 

 

便利さを

追及する事は大切

かも知れませんが、

こうして

誰にも相談せずに

薬、

を買う際に、

どのぐらいの方が、

「使用上の注意」

をしっかり読み込んで

いるのだろうか??

 

現役医師として、

この点を非常に懸念しています。。。

 



 

まあ、前にも

もらった事あるし。

痛みどめぐらいなら、

大丈夫でしょう。

 

こういった考え方は、

実は非常に危険です。

 

 

 

使用頻度が高いからこそ、

多くの方が、

正しい使い方を知っておくべき。

 

このように思っています。

 

実際に、

痛み止めが誘因となって

重病に罹り、

入院が必要になってしまった、

というケースを、

これまで何度も経験しています。

 

 

 

健康長寿のため、

今回は

本当は怖い、痛み止めの副作用

に焦点をあてて、

書いてみる事にしました。

 



 


あまり知られていない、「薬の組み合わせ」、で起きる重大な副作用!

 

 

さて、試しに私も

大手ネット通販サイトで

「鎮痛剤」

と入力して、ある商品の

注文ページへリンクしてみました。

※誰でも一度は

名前を聞いた事があると

思われる

ある有名な

商品のジェネリック医薬品です。

 

そこには、

1回1錠で痛みや熱に効果を発揮

という宣伝文句とともに

よく見える位置に、

第1種医薬品

としての

注意書きも記載されていました。

 

これは、どういう事かと言いますと。

注文後、

薬剤師さんと

自身の健康状態に対する

簡単な遣り取りをして、

指導を受けてから

薬を届けますよ、

という仕組みらしいです。

 

一見すると

薬の安全について

確認してから、

「処方」

をしていますよ、

という印象は受けますが。。。

 

これには、落とし穴もありそうだな、

と感じました。

 

もし、購入者が

早く薬が欲しいから、

と言って適当な応答を

していた場合などには、

処方による

副作用や有害事象を

招く危険がありえます。

 

 

そうでなくても、

持病ですでに

非常にたくさんの

薬を飲んでいるような

方が、

それらすべてについて

申告せずに、

鎮痛剤を購入してしまう。

これも、実際に起きても

なんら不思議では

ありません。

 



 

ここで

特に強調したいのは、

ある種の薬と

鎮痛剤の組み合わせが

引き起こす重大な

副作用として

急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)

という病気がある事を

腎臓専門医として

是非、

みなさまには

知っておいて頂きたいです。

 

 

 

 

では、

その薬とは、何か??

それは

腎臓の血流を減らす高血圧薬

利尿剤(りにょうざい)

です!

 

 

 

そのメカニズム

につきまして。

簡単にイラストを

作ってみました。

 

腎臓は、

非常に細かい血管が

集まっている臓器で

糸球体と呼ばれる

部位で、

血液から

尿を作り出す仕事を

担っています。

 

そして、

鎮痛剤は、

この糸球体に入る

血管を細く狭めてしまう

作用が知られています。

 

専門的には、

プロスタグランジンという

炎症の物質を抑える作用が

同時に、

血管をこのように

狭める(収縮)させて

しまう訳です。

 

これに加えて、

ある種の高血圧の薬、

ACE阻害剤や、

アンギオテンシンII阻害剤

(通称ARB)

に分類される

高血圧薬は、

この糸球体から出る血管を

逆に広げる(拡張させる)

作用があります。

 

お風呂のイラストを

用いたのは、

これらの二つの薬が、

尿の素となる、

「糸球体の血液量」

つまりはお風呂の水を

減らしてしまう、

というイメージを

お伝えするためです。

 

より分かりやすく

言うならば、

風呂に入れる

水道の蛇口を絞りながら、

風呂の栓を抜く!

になります。

これでは、やがて

水が無くなって

しまいますよね。

加えて、

利尿剤、で

水をくみ出す事まで

やってしまえば、

あっという間に、

糸球体の機能が

停止してしまう事になります。。。

 

これが、

急性腎不全

であり、

場合によっては、

尿が出なくなり、

透析治療が必要になる事もあり得ます。。。

 

※特に

腎臓病の持病を

お持ちの方。

腎臓病の治療の方は

一層注意が必要です。

 

ご自身が

飲まれている薬の

種類について

ご心配な方は、

処方している

お医者さんか

薬剤師さんに

聞いて

お確かめ下さい。

 

 

※急性腎不全で、入院治療が必要になるケースもあります。

 

鎮痛剤単独の

副作用についてはご存じでも、

ここで説明しました

高血圧の薬

利尿剤、が加わる事で

発生する

急性腎不全のような

重大な副作用、については、

まだまだ

あまり知られていないのでは

ないでしょうか??

 

 

この話題については、

滋賀医科大学が

急性腎障害発症予防キャンペーン

として、

患者さん向けの

素晴らしい啓発活動を

展開されています。

 

どうぞご参照下さい。

 

http://dm-rg.net/news/2018/08/019853.html?pr=dmrg001

※外部サイトへリンクします。

 

http://www.sums-pharm.jp/node/324

※滋賀医科大学薬剤部のサイトへリンクします。

 



 

ちなみに。

大手通販サイトでは、

鎮痛剤使用における

注意書きとして、

腎臓病について

どんな記載があるか?

再度、

調べてみました。

 

すると

服用前に、

医師や薬剤師と

「相談すること」

の欄に以下の

記載

がありました。

 

・腎障害:発熱、発疹、尿量の減少、全身のむくみ、全身のだるさ、関節痛(節々が痛む)、下痢などがあらわれる

※あるネット通販サイトの鎮痛剤商品の解説文章より引用です。

というわけで。

一応記載はあるものの、

果たして

すべての方が、

ここまで詳しく説明を

読みこんで、

「自分は大丈夫かな?」

と思ってくれるのか。

やはり

気になる点ではありますね。

 

以上、

ネットで鎮痛剤を買う前に、

持病のある方、

ここにあげた、

利尿剤や高血圧の薬を

普段服用されている方は、

くれぐれも

ご用心下さいませ。

 

 

 

 

ご心配であれば、

まずは

かかりつけの先生に

ご相談を!!

 

 

お読み頂き、ありがとうございました。

 

なお、

ネットで薬を調べる

と同じく

ネットで

病気の情報を

調べる

にも

注意が必要です。

以下の記事も

是非、合わせてご覧下さいませ。

 

血尿?! スマホで「医療情報」を検索するあなたに。

 

 

石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

お問い合わせ