持病がある方が、海外旅行を楽しむための注意事項。

高血圧や糖尿病で治療中でも、海外旅行を愉しみましょう!

 

 

 

普段、

内科系のご持病、

例えば糖尿病や、高血圧、

などで薬を飲みながら

通院治療を受けている方も。

心身の健康のために、

是非、旅を愉しんで欲しい。

できる事なら

海外旅行、

に挑戦して欲しい。

 

健康長寿応援医師

として

常々そのように

思っています。

 

 

 

しかし同時に

旅行中の

健康管理についても

事前にしっかりと

準備して、

旅先でも対策をとって

欲しい。

 

今回は、

こうした観点から

お役にたつであろう

情報をお伝えしておきます。

 



 


海外旅行に行く前に 〜準備編〜

 

さて、旅行にむけて

ワクワク

荷造りを進めながらも

治療中のご病気を

悪化させないために、

以下の準備をお忘れないように。

 

  • 飲んでいる薬、インスリンなどの注射薬(糖尿病の方)。

 

当然ながら

滞在日数に合わせて、

普段の薬の準備が必要です。

また、

気候や災害の影響で

滞在が延長する事態も

想定し

出来れば少し多めに

薬を持参されるとよいかと

思われます。

 

海外にも

薬局などはありますが、

薬の成分が日本で未認可であったり、

用法、用量が分かりくいため、

「普段の薬を続ける」

事は必須です。

また

注射薬である

インスリンをお使いの方は、

皮膚の消毒や、注射針など

細かな物品も忘れないように

しましょう。

 

そして、

少し手間がかかりますが、

かかりつけのお医者さんに

英文の

「診断書」を

作成しておいてもらう、

というのも大切と言えます。

※かかりつけ医にご相談を。

 

 

 

特に

病院にかかる予定はないから、

たぶん大丈夫だろう、

そうかも知れません。

 

ただ、

以下で説明しますが、

飛行機内に薬や注射針を

持ち込む際に、

お薬手帳や、

医師の診断書が

あると、

手荷物検査で係官に

問い詰められた際などに

ストレスない

対応が可能となるでしょう。

 

 

 

英文、であれば

英語圏はもちろん、

その他の地域からの

出国の際にも有用と考えられます。

この点は

糖尿病情報センターの

サイトでも詳記されていますので、

必要な方は、ご参考下さい。

 

http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/080/010/10.html

※糖尿病情報センターのサイトにリンクします。

 

  • 飛行機内で飲む可能性のある薬を確認する。

 

多くの薬は、

食事に合わせて

食前や食後に飲むように

なっているかと思われます。

飛行機で移動であれば、

機内での食事が何回になるか?

この点も考慮しながら

手荷物に準備されると

よいでしょう。

時差なども考慮し

機内で睡眠をとるとよい

場合もあり得ます。

しかし、

なかなか寝付けない事も

予想されるので、

睡眠薬を用いるのも

一つの方法と言えます。

 




現地での過ごし方 〜滞在時期の注意編〜

 

旅先では、

普段慣れていない

食事を口にする機会も

あるかと予想されます。

お腹の調子を

崩さないために、

胃腸薬や整腸剤なども

準備しておくとよいでしょう。

 

 

 

また、

飲み水の汚染が心配な

地域では、

薬を飲む際の水にも

注意が必要です。

理想的には、

煮沸した水を冷まして

飲みたいところですが。。。

万全を期すのであれば、

荷物が増えますが

日本からミネラル・ウォーターを

持参して飲むという

手段もあります。

 

そこまでしなきゃいけないの?!

 

という声もありそうですが、

ステロイドや

その他免疫抑制薬などを

服用されている方は、

病気への抵抗力が

弱い状態にあるとの認識が

大切です。

従いまして

飲み水が原因となる

腸炎(ちょうえん)などの感染対策のため、

万全を期すべき。

そのように考えます。

 

これは、

インスリン治療中の方に

限られますが、

外食される際には

食事前インスリン注射の習慣に

少し用心すべし、

とされています。

 

料理を注文されてから

インスリンを注射して、

すぐに食事が配膳されれば

問題ないですが。

海外旅行では、

必ずしも、そうではない

可能性があるとの

認識が大切です。

低血糖を防ぐために

念のため

レストランなどでは

食後に皮下注射、が

無難かも知れません。

 

○以下の医療情報サイトを参照しています。

https://medical-tribune.co.jp/

※Medical Tribuneのサイトへリンクします。

 




帰国後にもご用心 〜日常生活への復帰編〜

 

充分に

海外旅行を満喫された

その後ですが。

ちょっとした

体調の変化にも注意して

過ごしていただきたいと

思います。

 

身体には

環境や食事の変化による

ストレスが加わっています。

よって、

血圧が高めで推移したり、

血糖値が上がったり、

そうした影響も起こりえます。

 

また、

なんとなく、

身体の、「だるい」

感じが続く場合。

なんらかの病気に

罹患された

可能性もありますので、

早めに

かかりつけ医を御受診

下さい。

 

 

 

ウイルスや細菌による

感染症には

潜伏期間があるため、

帰国後発症!という

ケースもよく見られます。

 

以上、

出発前にしっかり準備して、

現地でも可能な限り対策を考え、

帰国後は、ちょっとした体調の変化にも気を配る。

 

ご持病ある方も

これらを心掛け、

時には

海外旅行!を愉しみましょう

 

◇日本旅行医学会では、

人の移動の安全と快適性を高めるの移動の安全と快適性を高める医学

をテーマに学術活動を展開しています。

旅行医学豆知識の

コラムは

いろいろ

ご参考頂ければと

思います。

http://jstm.gr.jp/

※日本旅行医学会のサイトへリンクします。

 

石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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