忙しい朝に、「朝食シリアル」の習慣は健康に良いか？？
とうもろこし、や
小麦、
その他の穀物が
主成分である、
これらの食品は、
シリアルと呼ばれ、
大きく分けて
に分類されるようです。
＊それぞれクリックで、用語解説の外部サイトへリンクします。
今回は、
これらが、
「健康食品」
と呼べるのか？
について、医学論文も参考に
考察してみました。
興味ありましたら、お付き合い下さい。
スーパーの棚には
実に多くの種類の
シリアルが
並んでおり
ダイエット、
などの健康面へのメリットを
謳い文句にしています。
さて、今回は。
こうした
「シリアル朝食」
に関して、
とても勉強になる論文を紹介したいと
思います。
「健康食品のメッセージ」を、解釈する目を養おう！！
今回ご紹介する研究論文の
タイトルを直訳すると、
含まれる成分が強調されているのか？
それとも、除去されている成分が強調されているのか？
自然由来の製品なのか？
人為的な製品なのか？
食品パッケージの主張する内容を読み解くための
（フレーム・ワーク）考え方の枠組み
となります。
First Published February 1, 2019 Research Article 
おもに、
シリアル製品についての
学術論文ですが、
このフレームワーク、は
あらゆる
健康をウリ、にしている
市販の食品などを
見極める目を養う上で、
極めて有効であると
考えられます。
Healthy Through Presence or Absence, Nature or Science?: A Framework for Understanding Front-of-Package Food Claimsより引用。Figure2 を日本語にして図解表示しました。
そして、
この論文によりますと、
市販されている
ほとんどの
シリアル食品は、
上の図の
右上に分類
されるとの解析結果で
あったようです。
つまりは、
加工処理されていない
天然の穀物？
そのまま食べられる！
といったような
メッセージになるのでしょうかね。
私としては、
このメッセージそれ自体は
悪くない印象ですが。
こちらの論文では、
このグループに分類されながら、
一部の製品が
低脂肪や、カロリーオフ、
ダイエットに効く！
など
健康面のメリットを
過大にアピールしている点に対して
批判姿勢が述べられています。
確かに、上の表からは
ビタミンは決して豊富では
なさそうですし、
たとえ
低脂肪であっても
その一方で
砂糖などで、甘い味付けがしてある
シリアル製品も
見受けられますよね。
私としては、
「糖質オフ」
にも注意が必要と
思っています。
それは、
砂糖の代わりに
より有害とされている
「果糖」などの
人工甘味料が使用されているからです。
※以下もどうぞご覧下さい。
つまりは、
虚偽の記載、には
該当しないものの、
誇大広告という
解釈が成り立ちそうです。
更に、
論文では、
こうしたパッケージ全面の
メッセージは、
消費者に対して
非常に請求力があり
なおかつ、
消費者は、
「悪い成分が除去されている」
という表現より
「よい成分が含まれている」
の方を、好んで選ぶ傾向にある。
という
行動心理に関わる
とても興味深い考察が
なされていました。
実は
私も、この点は非常に気になっています。
なにが身体に良いのでしょうか？
より
なにが身体に悪いのでしょうか？
の方が、健康寿命にとって
重要と考え、以下の記事にてまとめています。
結論としては。
こうした
パッケージ全面で
強調されている
メッセージに惑わされず、
冷静な目で
成分を確認する。
こうした事を
習慣にするのが、よい
という事でしょうね。
みなさまの
ご参考になりましたら
幸いです。
是非、ご一緒に
健康食品リテラシー（読み書き能力）
を高めてまいりましょう！！
※仕掛け、を読み解く賢い消費者になりましょう！
およみいただき
ありがとうございました！
管理者・石川 英昭
現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く！との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。