お肌の健康長寿に効く?!「ねんどの石鹸」に含まれるモンモリロナイトとは?

みなさま、こんにちは。

 

今回は、

妻のオススメで使ってみた、

「ねんどの石鹸」

に、医学博士として、

実にワクワクさせられましたので

久しぶりにブログを更新しよう!

という気分になりました。

 

※ねんどの石鹸について、どのくらい知っていますか??

かえるWORKSさんによるイラストACからのイラスト  

 

 



わたくし毎で恐縮ですが、

この一ヶ月、

世間を席巻している、

「コロナ肺炎」への対応で、

現役勤務医として、

非常に心身が疲弊する日々でした。。。

しかし、

waku-waku-life.com

のドメインで、

本サイトを立ち上げた頃の

志を思い出し、

引き続き、ごく些細な出来事をも

面白がって過ごしていこう!

と決意を新たにする次第です。

 

さて前置きはこのぐらいにして。

以下、

  1. ねんどの石鹸を実際に使った使用感。
  2. ねんどの石鹸の主成分、モンモリロナイトってなに?
  3. 医学的に期待される効果
    (抗菌、創傷治癒)。

に分けて、

お伝えしたいと思います。

 




ねんどの石鹸、を使ってみた!

 

粘土の石鹸は、

いろいろな種類が

販売されているようですが、

我が家では、

こちらを使っています。

 

 

 

 

 

※チューブから手のひらに、

歯磨き粉のように

ねんど石鹸を絞り出す。

 

※しっかりと泡立てる。

 

さて肝心の使用感ですが。

これは、成分の説明、

医学的効果を紹介してから

最後にお伝えさせて下さい。

 

妻としては、

やはり「コロナ肺炎対策」として

持ち運べる「石鹸を」と考えて

購入したようです。

 

※公園の手洗い場でも、「ねんどの石鹸」は大活躍!!

 

コロナウイルス感染予防に

「石鹸手洗い」。

これは医学的にも

大正解◎です!

 




ウイルス対策の

消毒には「アルコール」が良いのでは?

とお考えの方も多いと思われます。

もちろんアルコールも有用ではありますが、

実は「石鹸で洗う」が最も効果的なのです。

 

以前の記事にも書きましたが、

ウイルスは、鼻水や痰などの

粘性ある体液に覆われると

それらに保護される事で

アルコールが効かない!と

指摘する研究があります。

※クリックで外部サイトにリンクします。

 

※詳細は以下をどうぞ!

インフルエンザ大流行!の前に予防や対策について知ろう!

 

その一方で、

石鹸に含まれる「界面活性剤」は、

脂肪を分解し「水に溶けるようにする」

作用がある事は、よく知られているところです。

そして、この

「脂肪を分解する」という

生理作用が、今回世間を騒がせている

コロナウイルス対策において、

とても重要な意味を持つと言えます。

 




やや専門的な内容で恐縮ですが、

ある種のウイルスは

その表面が

エンベロープ (envelope→封筒)

と呼ばれる膜で覆われている事が

判っています。

加えて、その膜の成分は

「脂質二重膜」、つまりは

脂肪で覆われた膜、な訳です。

 

take-cさんによるイラストACからのイラスト  

 

 

ウイルスは、

体内に侵入するために、

まずは我々の喉や鼻の粘膜に接着する事が

どうしても必要です。

 

石鹸に含まれる界面活性剤は、

この「接着に必要な脂肪の膜」を

分解してしまう!ため、

ウイルスとしては「感染力」を失って

しまう事になります。

 

日本ウイルス学会によりますと、

※クリックで外部サイトにリンクします。

新型コロナウイルスは

エンベロープを持つウイルス

※クリックで外部サイトにリンクします。

分類されるようで、

石鹸手洗いは、とても有効と考えられますね。

 

 

R-DESIGNさんによるイラストACからのイラスト  

 

 

では、石鹸なら、なんでも良いのでしょうか?

これについても是非考えてみて欲しいと思います。

 



実は、「合成界面活性剤」を含む

※クリックで外部サイトにリンクします。

ある種のハンドソープなどは、

肌への刺激が強く、

手荒れなどの原因となるため、

注意が必要と言えます。

 

まっきーばっはさんによるイラストACからのイラスト  

 

 

という事で、以下

「ねんどソープ」は、

成分的にどうなのか?

ウイルス対策に有効なのか?

安全性はどうなのか?

について、調べて分かった事を

まとめていきます。

 

 


粘土の石鹸の主成分、モンモリロナイトとは??

 

ねんどのソープ

の主成分は

モンモリロナイトと呼ばれる

※クリックで外部サイトにリンクします。

粘土鉱物のようです。

より詳しく知りたい方には、

日本粘土学会

※クリックで外部サイトにリンクします。

のリンクもあげておきますね笑

 

そして、この

モンモリロナイトの結晶は

0.1 マイクロメートルの超微粒子

であるとされています。

 

では、これが石鹸の成分として

どう働くのか?

 

こちらのサイト

※クリックで外部サイトにリンクします。

非常に詳しいまとめが記述されていますので

興味ある方は是非ご覧下さい。

 

 



簡単にまとめますと

マイナスに帯電した微粒子が、

肌の奥まで到達し、イオン交換の作用で

汚れを吸着する効果がある事。

→汚れ落とし!

 

結晶成分自体が、油脂成分と馴染みやすく

脂肪の「乳化作用」がある事。

→肌に浸透しやすい!

 

水分の吸着性が非常に高く、

水を吸い何十倍にも膨張する事。

→高い保湿作用!

 

なるほど、これらの優れた性質は

「ハンドクリーム」

「化粧水」などの

美容系のアイテムとしても

活用できる訳ですね。

 

アトリエウパさんによるイラストACからのイラスト  

 

 

モンモリロナイトで

検索すると、

その殆どが、

「美容業界」発信である事に

納得がいきました。

 

私のような中年男子でも

「泥洗顔」

「泥パック」なる存在は知っていますが、

 

すー。さんによるイラストACからのイラスト  

 

 

そもそも、「ねんどのソープ」

もこれらと同じで、

そもそもは

美容に興味ある女性向けの商品

なのでしょうね。

 

しかし!

これで終わらずに

医学博士として

ここから更に一歩踏み込みこむ事こそが

本サイトの真骨頂であります!!

 

モンモリロナイトが、

医学的にはどうなのか?!

について、

最新の研究結果も踏まえて

お伝えしたいと思います。

 




抗菌作用と創傷治癒(きずを治す)への期待!

 

 

いつもの通り、

モンモリロナイト(montmorillonite)を

医学論文検索サイト

pubmedを利用し調べてみました。

 

J Colloid Interface Sci 2017 Apr 1;491:265-272. doi: 10.1016/j.jcis.2016.12.058. Epub 2016 Dec 24.

Montmorillonite-chitosan-chlorhexidine composite films with antibiofilm activity and improved cytotoxicity for wound dressing.

 

※クリックで外部サイトにリンクします。

上記は、

細胞を使った基礎研究です。

ノルフロキサシンと呼ばれる合成抗菌剤に

ある方法で、モンモリロナイトを混合し、

細菌に感染した細胞への

これら配合薬の治療効果を解析しています。

 

わたしとしては、

抗生物質に、鉱物を配合する!

という発想が大変に面白いと感じます。

 

そして

モンモリロナイトを配合した方が、

より長時間薬効が維持されると同時に

細胞の発育にも影響しにくい

(毒性が低い)という

驚きの結果を報告しています。

 

非常に小さな微粒子であり

なおかつ「肌に浸透しやすい」

という性質は、美容の促進だけではなく

抗菌作用という観点からも大いに

期待が持てそうですね!

 

J Colloid Interface Sci. 2017 Apr 1;491:265-272. doi: 10.1016/j.jcis.2016.12.058. Epub 2016 Dec 24.

Montmorillonite-chitosan-chlorhexidine composite films with antibiofilm activity and improved cytotoxicity for wound dressing.

 

※クリックで外部サイトにリンクします。

もう一つ研究を紹介させて下さい。

医薬用殺菌剤として有名で

病院でも機材や手指の

消毒として頻用されている

クロルヘキシジンChlorhexidine

ですが。

その効果と引き替えに、

手指の細胞への障害、

つまりは毒性が問題視されています。

 

KazooさんによるイラストACからのイラスト  

※消毒は、手肌にもダメージを与えます。。。

 

そこで

クロルヘキシジンに

に、モンモリロナイト

配合する事で、

より薄い濃度の

クロルヘキシジンで

「薬効が得られるか?」

について研究が行われました。

結果、細胞毒性を起こさない

低濃度で、有効な抗菌作用が得られたとの

結論を得たようです!

 

今後、ねんど成分の

「モンモリロナイト含有消毒液」

などが広く用いられる時代が来るかも、と

ワクワクさせられました。

 




コロナ肺炎対策で、

「手洗い」を頑張り過ぎる事で、

「手荒れ」

にお悩みの方も多いのではないでしょうか?

 

 

MAKIPENさんによるイラストACからのイラスト  

 

 

天然の鉱物由来の

「ねんどの石鹸」での手洗いは

コロナウイルス退治という

医学的効果はもちろんの事、

低い細胞毒性と保湿効果で

手の肌荒れを抑えるという

美容効果も期待できると言えますね。

 

実際に、

しっかり汚れが落ちた実感があり

使用後の手肌がしっとり、すべすべ笑

でとても心地よかったです。

これは、お肌の健康に
興味ある
女性だけに
使わせるのは
勿体ない!!

と考え

わたしを含む、

40代のお父さん世代
にこそ
届けたい!

そんな思いで一気に書き綴りました。

 

これからも

コロナウイルス対策は勿論、

男の肌の健康長寿にも笑

ねんどの石鹸、

モンモリロナイト!

一緒に注目してまいりましょう。

 

最後までお付き合いいただき、

誠にありがとうございました。

 

 

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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