普段、子育てについて考えていますか?
子を持つ忙しいビジネス・パーソンにとって、
自分の子供をどうやって育てていくか?
これは、常に関心のあるテーマだと思っています。
男性の場合は、それは母親に任せてある、という
方もいらっしゃるかも知れませんが、
やはり、意見や考えをもって、なんらかの
形で関わっていくべきでは、ないでしょうか。
本来、子供と関わったり、成長を見守る事は、
ワクワクして、楽しいはずなんですが、
仕事や、付き合いで疲れてしまっている、特に
お父さんに、とっては、子供と触れ合う時間が
減ってしまい、気がついた時には、自分の子供が
どんな事に興味をもって、なにを感じながら日々を過ごしていのか?
分からなくなってしまうのかも知れません。
成長していく、息子達との関わり方
男の子、女の子で多少状況が違うのかも知れませんが、
幼稚園から、小学校と、成長していく、2、3歳から
4、5歳といった、わずかな期間でも、彼らの
発言、考え方、行動様式が どんどん変わっていく事に、
私自身も 驚き、戸惑ったりしています。
時に、反抗的な態度になって、怒ったり、
兄弟けんか、で どなりあったり、押し合ったり、
叩きあったり。
そういう場面で、親として、父親として、
どういうようにするのが、よいのかな?と
常に考える毎日です。
世の中には、「男の子のしつけ」に関する書籍が、とても多く
出版されています。
まずは、そうした本を数多く読んでみて、参考になりそうな事、
実際に取り入れられそうな事、を始めてみるもの、
よいと思われます。
私は、子育て、の専門家ではありませんが、
「自分の子供の育て方」、については、もちろん
一番詳しいつもりです。
みなさんも、自分の子供さん、の「育て方」
の専門家として、まずは自信を持って、
子供達に向かい合うのがよいと思っています。
私が、心がけているのは、なにかのきっかけで
問題が発生した場合(おもに、揉め事を起こして
怒っているとき)に まずは、自分自身は
落ち着いて、リラックスした状態で、その周りの
状況まで含めて、全体を見回すようにしています。
そして、
『なにがあったのかな?」と聞くようにしています。
どちらかが、怪我をするような けんか、に
発展しそうな場合は、もちろん仲裁するようにしていますが。
どうしても、こちらも興奮して、
『静かにしなさい!」
「なんで、いつもそうなの!」
とやってしまいがち、ですが、これはあまりよい結果に
つながらないと思います。
あとは、なにも言わずに、
じーっと 見つめるのも、効果的と言えます。
余裕をもって、言い分を聞いてあげる。
そういう、どっしりとした態度や、雰囲気を
見せるのは、やはり父親の役割なのかな、と
個人的には思っています。
あと、どうしても 大きな声で注意しなくてはいけない
場面では、こちらも真剣である事を伝えるために、
我が家では、お互い正座した状態で、
ゆっくりと話すようにしています。
どうやって叱るのがよいのか?
父親ならではの、”しつけ”、について考える。
私が 子供のしつけ、についてお話を聞かせて頂いた、ある和尚さんは
以下のようにおっしゃっていました。
昔は、親が子供を叱る時、仏壇の前に連れて行って、
反省を促す、という事がよく行われていたのです。
それは、叱る方の親も、仏様、つまりはご先祖様に
その姿を見られている、という意識を持つため、と
されているのです。
仏様、の前で、
「もう、そういう事はしません」と
ちゃんと約束できるよね?
叱る方は、そんなメッセージを伝える必要があると
思うのです。
とても印象に残る、講話でした。
確かに、昔の民家には、仏壇の上の欄間などに、
先祖代々の写真が、額縁に ズラーッと
ならべてあった事を思い出しました。
あれは、なにやら見下ろされている感じがあり、
親しみを感じるというより、むしろ正直、
少し気味が悪かったようにも感じていました。
子供の事で、怒ったり、イライラして疲れてしまわないように
するにはどうすればよいか?
私にも、これが正解、と言い切るつもりは
ありませんが、先の和尚さんのお話を思い出し、
まずは心を落ち着けて、向かい合う。
そして、悪い事、だめな事は、ダメと
ゆっくり伝える。
そのあとには、ぎゅっ、と抱きしめて、
それ以降は、ひきずらない。
どちらかというと、イライラして感情的になって叱る
傾向にあると思われる、母親に代わって、
お父さんは、どっしり構えて、
さあ、これから言う話をよく聞くんだ、という
凄み、迫力を武器に“しつけ”をするのが
効果的ではないでしょうか。
家の中において、お父さんは、そうした
圧倒的な存在感、を示して頂きたいなと思います。
そうすれば、育児に疲れがちな、お母さんも、
ただ一言。
「お父さんに、言うからね。。。」で
子どもの、わがままや、問題行動の抑止力に
なるのではないでしょうか?
日本を代表する作家、三島 由起夫氏も、ある著書の中で、
父親は、家のなかにあっても、常に
ピンと張った弓矢のような状態であるのが望ましい。
というような事をお書きになっておられました。
しっかりと、しつけ、をしなくてはいけない場面に
おいては、そうした緊張感を身にまとって
子ども達と向かい合う。
そんな事を常に意識しながら、
父親ならではのしつけ、
をこれからも続けていきたいな、と思っています。
お読みいただき、ありがとうございました!
今日も、みなさまに ワクワクな一日を。
※関連記事です。
現役医師、医学博士。二児の父。
徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!
との信念からマインドセット、
食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。