「ごめんね」が言える子どもに育てる、親の役割とは?

子ども達だけに、「ごめんね」を強要していませんか??

 

 

 

同世代のお父さん、お母さんへ。

子育て、

愉しんでいますか??

 

お子さんに

物心がつく時期から、

親として

「叱る!」

場面がでてくるかと

思われます。

 

我が家の

二人の息子も

実に他愛ない事でよく

ケンカ(笑)

をしています。

 

 

 

基本的には見守るように

していますが。

一方が相手を叩いたり、

モノを投げつけたりして

相手に痛い思いをさせて

しまった場合には、

「ごめんね」

と、謝らせるように

躾(しつけ)をしています。

 

しかし、

そう躾をするのであれば、

我々親も、

なにかの間違いを犯した時や

子供達に守らせている約束を

自分達が守れなかった場合などには、

子供達に、

「素直に謝る」

これが、とても大切であるように

思われます。

 

※土下座、まではしなくとも、”ごめんなさい”

 



 

 

大人同士の社会生活、

夫婦生活でも、

自分の非を認めて、

誠実に「謝る」のは、

決して簡単ではありませんよね。

 

しかし、

謝罪した相手と、仲直りして

ふたたび

よい関係を

築いていけるかどうか?

これは、

心の健康維持、

つまりは精神衛生上、

極めて重要な問いである

そのように

考えています。

 

今回は、

子育てにおいて、

親が子供に謝る事の意義

について

ちょっと真面目に語ってみたいと

思います。

 

以下のサイトでは

「どうやって、子供に謝るか」

そのコツがまとめてあり

非常に参考になります。

これをもとに、

一緒に考えていきましょう。

 



 

How to Apologize to Your Child

By Cheryl Butler,

February 18, 2019

 

  1. Own Your Wrong(自分達の過ちを認めよう)
  2. Make an Age-Appropriate Apology(年齢に応じた、謝り方を)
  3. Make It Right(上手に仲直り)
  4. Creative Ways to Apologize(創造的な、謝罪の仕方を)

 


●自分達の過ちを認める

 

 

※言い訳したり、ごまかしたりせず、「ごめんね」を。

 

過ち、といっても

親子関係に関する内容で

ごく身近な場面を想定して

考えてみます。

 

お父さんの場合ですと、

例えば

子供の誕生日のお祝いや、

休みにどこかへ連れて行く、

という事前の約束をしていて、

仕事が遅くなったり、

他のお誘いがあったり、

というような時。

もし約束を反故にするなら

いろいろ言い訳せずに、

まずは

「ごめんね」

と謝るのがよいでしょうね。

 


●年齢に応じた謝り方とは?

 

幼稚園児など

幼い子供に対する

謝り方と、

小学生や中学生以上の

子供に対する

謝り方は、

内容的に考えても

当然違ってくるでしょうね。

先日当家でも、

小学生の長男と

母親が言い争う場面に

遭遇しました。

学校での面談で

息子の素行について

担任から指導されたらしく、

それを受けて、

「いつも、そう。。。」

「だからダメなんだよ!」

と叱られている状況でした。

 

 

 

だだ、息子もなにか

言いたそうだったので、

まずは、私も含めて

母親と息子、三人で

事実関係の整理、から

始める事にしました。

 

すると、

その担任の先生の話した内容

というのは、

そもそも、隣のクラスの先生からの

伝え聞いた内容であった事が

まず判明しました。

 

その隣のクラスの先生は、

ある生徒の母親から、

私の息子との

いざこざ?

について、あるとき

手紙をもらったそうです。

 

その手紙の内容は正確には

分かりませんが、

その子との間になにがあったのか?

思い出せる限りでよいから

教えて欲しいと、

息子に聞いてみました。

 

 

その結果、

詳細は省きますが、

ちょっとした口げんかから

(お互いが怪我をしない程度の)

肉体的接触、押し合いのような

やりとりがあったのではないか?と

想像されました。

 

ここで大切なのは

原因の正確な追求ではなく、

 

なにがあったか言ってごらん。

ちゃんと聞いているよ。

その時 自分はどう思った?

相手は、どう思っただろうね?

 

と 根気よく話をしてあげる事

では ないでしょうか?

私は このように考えています。

 

つまりは、

隣の担任の先生も

事の顛末を確認しておらず

それを 息子の担任に伝えた訳で

それを 更にまた聞きした母親が

こうした経緯を踏まえずに

いきなり

叱った!というのが

その時の状況であったのです。。。

 

実際 母親は

その手紙を貰った話は

知らなかったらしく。

この時点で

確認不足で叱責した

という点を

謝るべき状況と考える訳です。

 

 

いつも 怒られているから、

先生が そう言っているから。

 

そうした親の先入観 も

反省材料ですよね。

こうした点を母親には指摘して

いきなり叱らないように、と。

息子には

こういう事があると

親は心配するんだよ。

でも イヤな事をされて辛かったら

無理せず すぐに教えて欲しい。

そう両者に伝える事で

家庭に平和が戻りました笑。

 



 

 

親は

あまりに激しく叱る事で

あるいは キツイ言葉で叱責する事で

子供の脳に

深刻なダメージを与えるという

指摘があります。

その結果、

問題行動を起こしたり、

酷い場合には

うつ病

などの心の病に繋がるリスクさえ

あると、報告されています。。。

 

 

 

怒りをともなって叱る事が、

子どもの攻撃性を高める結果を

もたらす、

という点に配慮する必要がありそうですね。

 

個人的には

普段から

子ども達と距離が近く、

時として感情的になりがちな

母親、ではなく、

仕事に忙しく、

触れあう時間が少なくても、

客観的に、冷静に局面を判断して

親が謝るべき時には、謝るような状況を

うまく整えるのは、

父親の役割かな、と

思っています。

★お父さんの、子育てについては

以下も どうぞご覧下さい。

仕事に誇りを感じ、楽しんで働けている「父親」ですか?

 


● 上手に仲直り

 

 

 

これは、

大人同士ですら、

難しいように

感じますが、、、

とても

大事な視点ですよね。

私の場合は、

子どもに謝ったあと。

あるいは、子どもに謝らせたあとには、

なるべく

こちらから、

自然と声をかけるように

心掛けています。

「ごめんね」

が上手く言えれば、

「仲直り」

もスムーズにいくと

思われます。

謝った大人も、

これに関する出来事を

引きずらず、

サッと

頭を切り換えて

子どもに

優しく接する。

是非、

実行していきましょう。

 



 


●創造的な謝罪、謝り方を工夫する?

 

 

これはあまり

ピンと

こないかも知れませんが。

例えば、

腹話術のように、

自分の代わりに、

人形などを使って

謝るところを見せる、

などは、どうでしょうかね。

正面きって

謝るのが、心理的に

抵抗がある場合には、

紙に書いて渡す。

折り紙を渡して、

その中に、

「ごめんね」

と書いておく。

 

更に、母親の謝罪を、

父親が、こうした仕掛けとともに

子どもに伝える。

ママ、ごめんねって思ってるみたいだぞ

などと言いながら。

時間差で、

こういう働きかけをするのは、

確かに有効かも知れませんね。

以上は、

私の思いつきですが、

皆さんも、

なにかの機会に、この

「創造的な謝罪」

を思い出してみて下さいね。

 


まとめ

 

子ども達が、

素直に

ごめんね、と言えるように

なってもらうには。

常に、謝ることを強要するのではなく、

時として、

親自身にも、過失はないか?

謝るべきではないか?

そう考える習慣が大切で

必要であれば

謝る姿勢を見せる必要が

ありそうです。

 

今回の記事が

なにかの参考になれば幸いです。

 

☆参考記事、書籍です。

子育て、についてはこちらでも

思うところを書いております。

現役医師による、子育ての本です

 

Parents’ Harsh Words Might Make Teen Behaviors Worse

 

子どもの脳を傷つける親たち

子どもの脳を傷つける親たち

  • 作者:友田明美
  • 出版社:NHK出版
  • 発売日: 2017年08月08日

石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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