柳営会・会員としての矜持

2018年、柳営会に入会しました。

 


柳営会(りゅうえいかい)とは 江戸幕府にお仕えした

直参旗本(じきさんはたもと)の末裔からなる組織で

今も徳川家当主さまと定期的に交流を持つ由緒正しい同好会です。

 

*柳営会、公式ホーム・ページへリンクします。

http://www.ryuueikai.org/

 

私が、なぜ、柳営会を知ったのか?

どうやって、入会させて頂くに至ったのか?

そもそものきっかけは、

当家、石川家について、とても熱心に

調査、研究して下さっている、

愛知県・岡崎市にお住まいの、

柴田 知憲との出会いが、そのきっかけでした。

柴田氏は、現在も三河の郷土史、

特に幕臣の末裔の方々の研究を中心に

とても精力的に活動されておられます。

以下、ご著書より、

当家の由緒、に関して

まとめて頂いた文章を引用させて頂きます。

 

旗本大嶋石川氏は、家禄7、000石の大身旗本で、

幕府の瓦解当時には小石川水道橋外(現東京都文京区)に

江戸屋敷を拝領していました。

采地56か村はすべて三河国内にあり(加茂郡55、額田郡1)、

采地の統治のため、加茂郡大嶋村(現豊田市東大島町)

に大嶋陣屋を設置していました。

旗本大嶋石川氏は、譜代大名伊勢亀山藩の分家です。

旗本大嶋石川氏と大嶋陣屋については、ほとんど先行研究がありません。

江戸屋敷・陣屋双方の史料が皆無に等しく、采地の村方史料も少ないからです。

「江戸幕府の瓦解と旗本と陣屋」 旗本大嶋(おおしま)石川氏と大嶋陣屋の明治維新 (1)

岡崎地方史研究会 柴田 知憲氏 (著)

 

数年前の、ある暑い夏の日。

柴田氏は、突然、

私の実家である岐阜を訪ねていらっしゃいました。

訪問の意図は、

「大嶋石川氏、の研究をしております」

「つきましては、直系の御子孫の方に、史料などを

見せて頂きつつ、詳しくお話しをお伺いしたい」

という事でした。

やや驚いた両親でしたが。

私が、歴史がとても好きで、

小学生の時に、

「石川家・ご先祖様について」

夏休み、自由研究に取り組んだ事を

覚えていて、

「柴田さん、という方が

石川家の研究資料をお持ちで

今、家にお越しになっているけど、

会ってお話し聞いてみる?」

と、私に連絡を寄越しました。

そんな方が、いらっしゃるんだな、と

もの珍しく思いながらも、

興味があって、

初めてお会いする事に致しました。

氏は、石川家について、

研究するきっかけや、これまで

ご自身の足で稼がれた

伝聞や、豊富な一次史料を

お見せ下さりながら、

とても熱くお話しをされました。

また、最初に、

当家の仏壇に向かって、

丁寧なお参りをされた、お姿も

印象的でした。

柴田氏のお考えを、

私の言葉でまとめますと。

大嶋石川家は、ある一説では

治めていた土地の、領民を

苦しめた領主であった、と

されている、との事であるが、

実際のところはどうであったのか?

先入観なく、当時の記録を

丹念に読み込んで、

より中立的な立場で、

大嶋石川家の辿った

旗本としての歴史を

後世に遺したい、という

信念が、活動の源であると感じました。

また、柴田氏のご先祖様も、

旗本石川家にお伝えした、

御家臣の子孫であられる、

という事実も、

そうした使命感に繋がっている

と拝察されました。

実に、不思議なご縁ですが、

平成の世に、

こうした形で再開できたのも、

もしかしらら、偶然ではないのかな、

などと、当時を思い出しています。

ただ、この後、しばらくは

お互い交流する事もなく、年月が

流れましたが、

この事については、後ほど追記したいと

思います。

 


今も残る、大嶋陣屋跡。

 

大嶋陣屋は、

現在の愛知県豊明市 足助に、

わずかに残る、

当時の石垣や、その図面などから

古の面影を想像する事が出来ます。

また、このすぐ近くには、

当地域を治め 善政を敷き 民に慕われた

直参旗本 石川家への

ご恩を今に伝える石碑を目にする事が出来ます。

おかげさまで、

自分の事のように嬉しく、また誇らしい思いに

ひたることが出来ました。

 

*大嶋石川家、陣屋跡の石垣。

 

*陣屋側から、広大な田畑を眺める。

*石川陣屋の図面

大嶋・石川藩の治政について、褒めたたえる石碑。

 

幼少のころ、

毎年、大島陣屋の石川家累代の

お墓に、家族でお墓参りに

出かけていました。

真夏のとても暑い時期。。。

藪蚊に刺されながら、

草むしりで、汗だくになり、

花をお供えし、お経をよむ。

正直、大変で、しんどいな、と思っていました(笑)。

「立派なご先祖様だったんだよ」

というような話を、毎回聞かされながら、

子どもこごろに、漠然と、

そうだったんだなー、

ぐらいの感想でしたが。

家系図、

に書かれている文字や人名が

読めるようになってきた時分には、

これは、実は凄い歴史があるん

じゃないか?

と思うようになってきました。

その後、月日は流れ、

成人しました。

お盆の時期になると、

ご先祖様の事、お墓参りの事を

思い出しながらも、

更に詳しく調べよう、という

までには至りませんでした。

そもそも、自分ひとりでは、

その方法も分かりませんでしたし。

柴田さんと、初めてお会いした夏から、

また数年が経ちました。

闘病生活や、子供の出産。

いろいろな経験を重ねて、

改めて残りの人生について、

想いを巡らせるなか、

やり残した事として、

また歴史を調べる、という趣味、

自身のルーツを、今一度

詳しく知り、

子ども達にも、伝えていきたい。

そんな思いが、

募ってきました。

偶然にも、SNSを通して、

再度連絡を交わす事が出来きまして、

今に至るまで、御交誼頂いている

次第です。

また、ちょうどこの時に、

江戸幕府、旗本、といった

単語で、キーワード検索しており、

偶然にも

柳営会

の存在を知りました。

入会審査は、厳しいようだけど、

当家は、その資格があるのでは

ないだろうか?

そんな思いで、柴田氏に

相談してみたい、と思いました。

 


柳営会、入会までの道のり。会員としての、矜持。

 

この柴田氏のおかげさまを持ちまして、

私も、いわゆる

一次史料を、数多く

読ませていただく機会が持てました。

また当家の仏壇に大切に

保管されている過去帳に記された、

戦国時代の歴史好きならば

ご存知と思われる、

徳川 家康公にお仕えした

忠臣、石川 家成公の

御戒名を目にしました。

その生誕、

盛年時のご活躍、

晩年の日々、

そして没年。

どれもが、一次史料と

寸分違わぬ、内容である事に

驚きました。

また家宝ともいうべき、

古文書の解読、解釈。

それらに記された、元号や日付も、

旗本研究の、一次史料とされている

「寛政譜以降旗本家百科事典」
小川 恭一氏(著)

に記述されている内容と、

見事に一致していました。

更には、過去帳に記された

ご先祖様の菩提寺。

これについても、

柴田氏が、現地に足を運ばれて

今に残る、墓碑を確認下さいました。

 

あたかも謎解きのように、

次々にいろいろな事が繋がり、

明らかになっていく

その過程は、

とてもスリリングで、

ワクワクしました。

歴史の教科書や、

ドラマにも登場するような

戦国武将たちが、

ご先祖様であり、

自分は彼らのDNAを今に受け継いでいる、

という事実。

そういう連綿とした

ご先祖様らの営みのおかげで、

今、自分がここに存在していられる。

そうした壮大な物語に

おおいに、感動しました。。。

そういう思いを抱きつつ、

柳営会の入会審査の

書類を取り寄せました。

柴田氏の多大なるご協力のもと、

無事、入会をご認可いただき、

ご先祖様にも、報告申し上げました。

その後、柳営会、総会に出席し、

こうした経緯を述べ、

ご挨拶もさせて頂いています。

詳しくは、以下の記事になりますので、

よろしけば合わせてご覧下さい。

 

学士会館にて、徳川御宗家に拝謁致しました!

 

ありがたく柳営会・会員になりまして、

引き続き、ご先祖様が活躍した時代、

旗本として江戸幕府にお仕えし、

江戸時代の社会を支える、

一翼を担っていたという事実に、

更に、興味ならびに、敬意を抱く

今日この頃です。

自分も、確かに、引き継いでいる

武士階級としての精神性、

それらを大切にして、

次世代に伝えていきたい、

そのように思っています。

最後まで、お読みいただき、

誠にありがとうございます!

 

柳営会への入会について。

一度は、定年になってからでも

よいかな、と思いましたが、

その頃には、情熱や体力が

失われている可能性もあるわけですよね。。。

そうなったら、

必ず後悔する事になるかと考えまして。

勤務医の仕事をつづけながらも、

もの凄い集中力をもって、

とても楽しみながら、入会資料を

準備しました。

 

皆さんも

好きな事

やってみたい事は

定年を待たずに、今すぐに!!

心に芽生えた、ワクワクの芽を

どうぞ大切に!!

江戸幕府より賜った、石川家固有の拝領家紋。

二重笹竜胆(二重笹竜胆)。

※謝辞

岡崎地方史研究会 柴田 知憲氏のご厚意にて

当家の家紋が判明しました。

御礼申し上げます。

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