日常生活における「危険回避能力」を高める!

日常生活における、「危険」を回避する心構え!

 

●危機回避の本質は、「危険」に対して

身体のセンサーの感度を高める事!

●イヤなこと、やりたくない事に対する我慢のしすぎは、

「イヤな事」を感知する能力を低下させる!

 




 

平穏で

健康な日々を送るためには、

生活スタイルや

食事に配慮する事は

もちろんですが、

 

突発的な事故、

注意力が散漫な事による事故、

ある意味不可避な自然災害などに対して、

 

普段から

「心と身体の備え」

を整えておく事が、

とても大切である。

 

今回は、

これについて、以下で

ご紹介している本の内容も含めて

考察してみました。

 

合気道の有段者でいらっしゃる

内田 樹氏と

ヨーガ行者でいらっしゃる

成瀬 雅春氏の

対談本、

「善く死ぬための身体論」

は、とても興味深い一冊でした。

 

彼らが、

日常生活における

「危険の察知」

「危機の回避」

について、意見交換している

内容に、

私はとても得心させられました。

それは、

身体を鍛える事で、

危険に打ち勝とう、

とするのではなく、

そもそも、

危険な状態を

五感で事前に察知する能力。

そうした

身体のセンサーの感度を

高める事こそが、大切である

というお話でした。

武道や

ヨガなど

身体を使う事に精通しておられる

方々のご意見には、

非常に説得力を

感じました。

 




周りを見渡すと、

ヘッド・ホンで

耳を完全に塞いで

外界からの音情報の、いくらかを

シャット・アウトしている

人達がいらっしゃいますよね。

(確かに、ノイズ・キャンセリング機能で

ある程度の音は拾う事は可能ですが。。。)

 

自分の進もうとしている

先で、

なにか騒がしい音がする。。。

なにか争っているような声が聞こえる。。。

そういう

はっきりと認識出来ない段階でも、

聴覚情報を頼りに、

周囲の状況に関して

素早く情報収集する。

そして、適正な行動に繋げる。

 

 

 

電車の駅には、

スマホをしながら

歩くのはやめましょう、

と注意書きがあるにも関わらず、

ヘッドホンをしながら歩き

なおかつ

スマホに夢中という

人達もいますよね笑

 

 

危機回避の観点からは、

非常にマズイ状態

と思われます。

 

駅で、電車を待つ間は、

後ろから人に

押されて転落しないように、

列車事故でも

生存の確率を高めるために、

最前列の車輌はなるべく

避ける。

異臭や、

騒ぎがないか、

そういう身体のセンサー機能を

高める。

常に意識していきたいと

思っています。

 

そして、

そうした身体への

物理的な危険以外にも、

実は

精神に対する「ストレス」

に対しても、

充分に注意する必要があるという

指摘にも、大いに納得でした。

 

いわゆる

「ブラック」と呼称される

職場以外でも、

「やりたくない事」を

無理矢理、強制されて

「やり続ける事」は

確実に心身を蝕む事になり、

うつ病に陥ったり、

最悪の場合、過労死にもつながる

リスクがあると考えられます。

 

 

 

こうした場面でも、

「自分にとって苦痛である」

という脳の認識は、

確実に身体のパフォーマンスに

反映されています。

例えば、

お腹が痛くなる、

眠れなくなる、

という形などで、自分でも

確認できるはずです。

 




健康寿命、

という視点からは、

こうした「負の刺激」に

対しての感度を高め、

決して

「無理をしない」

を心掛けるべきです。

 

イヤな事を

無理矢理続けると、

これを危険信号と感知する身体のセンサーは

やがて消耗してしまい、

突然倒れる、、、

などの事態を招くと思われます。

 

以上、

心身を脅かす

「危険」

に対しては、

身体や心を鍛えて

「迎え撃つ!!」

のではなく、

身体のセンサーを高めて、

事前に察知して回避する、

無理をせず、休む

これこそが、

大切である。

わたしも、

そのように思う次第です。

 

およみいただき、ありがとうございました。

※心の整え方については、以下の記事も是非どうぞ。

諦める(あきらめる)勇気で、ラクに生きる!!

仕事のストレスに効く!激務の勤務医がすすめる心の整え方

 

★今回の記事を書くに際して、参考にした書籍です。

 

善く死ぬための身体論

善く死ぬための身体論

  • 作者:内田 樹/成瀬 雅春
  • 出版社:集英社
  • 発売日: 2019年04月17日

テストに出ない危機回避マニュアル

テストに出ない危機回避マニュアル

  • 作者:危機回避マニュアル研究会
  • 出版社:TOブックス
  • 発売日: 2014年02月

石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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