「激辛ラーメン」が好きなあなたへ。唐辛子は身体への影響は??

唐辛子、について調べてみました!

 

 

先日、

同僚達と昼食を摂っていた際に、

辛いものが好きか嫌いかという

話題になりました。

その流れで、

「唐辛子」

が登場しましたので、

ふと、

唐辛子って、身体にとって

どうなんだろう?と思い、

現役医師の目線で

ちょっと調べてみました。

 

 

 

激辛ラーメン、など

辛いもの大好きという

あなたも、

そうでない方も、

お付き合い頂ければ幸いです。

 



 


唐辛子に含まれる、辛み成分

「カプサイシン」とは?

 

そもそも、

唐辛子はなぜ辛いのか?

それは、

アルカロイドの一種である

※クリックで外部サイトへリンクします。

「カプサイシン」という成分が

含まれているからと

されています。

 

 

 

 

植物内に含有される

アルカロイドは、

動物に対して

強い生理作用

を持つとされています。

 

具体的には

鎮痛(痛み止め)や

鎮咳(咳止め)、

更に強力な働きかけとして

幻覚を引き起こす事も

知られています。

 

 

 

 

 

もっと付け加えるなら、

アルカロイドは、

薬理(薬の効果)が期待できる反面、

中毒(毒となる有害性)

も持ち合わせているという

事実です。

 

つまりは、

唐辛子に含まれる

辛み成分である

カプサイシンも、

その摂取の方法や

摂取の量によっては、

にもにもなる、

と理解できる訳です。

 

 

 

 

 

 

実際に多くの

医学論文で、

※クリックで外部サイトへリンクします。

カプサイシンの効果が

検証されています。

 

では、実際には

どれぐらいの量が

身体に良くて、

摂りすぎの危険があるのは

どのぐらいなのか?

が気になるところですよね。

 



 

農林水産省のサイトには、

※クリックで外部サイトへリンクします。

カプサイシンに関連した

健康への影響について

具体的なデータが示されてはいますが、

やや専門的で、分かりにくい印象です。。。

 

そこで、

我々にとって

馴染み深いであろう

「辛口料理」から

以下、唐辛子と健康、についての

考察を深めたいと思います。

 

 

 


「カプサイシン」がどれぐらい含まれているか?に注目です!

 

ここで、

ある臨床研究をご紹介します。

メキシコからの発表です。

46名と対象は少なめであり、

また日本人に当てはまるか?

については、

慎重に解釈する必要がありますが。

 

 2018 Jun;110(6):372-379. doi: 10.17235/reed.2018.5042/2017.

Risk factors associated with gastric cancer in Mexico: education, breakfast and chili.

 

※クリックで外部サイトへリンクします。

 

毎日、29.9 mg以上の

カプサイシン摂取は、

多変量解析(ある統計解析の手法です)

の結果、独立した(他の要因に影響されない)

胃がんの発生リスクであった

と述べています。

胃の粘膜(ねんまく)への

慢性的な刺激が、

胃がん発生の原因のひとつ

なのかも知れませんね。。。

 

 

 

 

では

約30mgを毎日、

につきまして

更に具体的に

調べてみることにします。

 



 

こちらには

※クリックで外部サイトへリンクします。

食品100グラムあたりの

カプサイシン含有量が

書かれており、

とても参考になります。

 

一味唐辛子は、

銘柄によって

カプサイシン量が

異なるようですが、

やはり含有量が多いですね。

ただし、

毎日唐辛子を食べる習慣は、

日本ではあまり一般的では

ないように思われます。

 

しかし、

ちょっと調べてみますと

メキシコ料理には

調味料としてではなく

実に様々な種類の

唐辛子料理があり

日常的に食べられているであろう事に

少し驚きました。

世界の食文化の違いは

とても興味深いですね。

 

 

 

 

さて、このサイトの

図を参照しますと、

唐辛子入りの辛口の

「袋麺」にも

100gあたり、

つまりは、

ひとパックあたり

20mg前後のカプサイシン

と読み取れそうです。

 

 

 

 

もちろん、

辛さのグレードによっても

変わってくるでしょうね。

また、

いかにも「辛そう」な赤色は

着色料による影響もあるとの事で、

一見しただけでは、

カプサイシンの量自体は

判断できないと言えますね。

 

 

 

 

 

激辛ラーメンがお好きな方は、

さすがに毎日!

は召し上がらないと思いますが笑

唐辛子の摂りすぎは

将来的に身体に対して

あまり良くない影響を及ぼす

可能性がある。。。

そのように心に留めておいて

欲しいと思います。

 

 

 

 




医者をやっていますと

患者さんや

周りの方から

「これは身体に良いんですか?」

あるいは

「身体に良くないんですか?」

といった質問を受ける機会が

とても多いです。

 

しかし、

各自の健康状態や普段の食事、

生活スタイルによっても

全く違ってきますので

これに対しては

常に慎重にお答えする

必要を感じています。

 

 

今回の

トウガラシ

確かに

薬に応用される有効な成分を

含みながらも、

とりすぎによる

健康的被害には

注意話を促すべきかなと

感じる次第です。

その根拠は

こちらで書いた通りです。

なるほど、そうなんだなと

思って頂くとともに

世間にあふれる

「これであなたの悩みは解決します!」

というような煽動的な

製品広告に対して

批判的に考える姿勢を

持って頂きたい。

 

 

 

いつもの繰り返しになりますが

現役医師として

この点強調したいと思います!

 

お読み頂きありがとうございました!

 

 

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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