歯科治療に潜む新型コロナ・エアロゾル感染リスクとは?!

「歯科治療に潜む、新型コロナウイルス・エアロゾル感染?!」

 

※今回は、研究者が注目している

「エアロゾル」感染をテーマに、

意外と知られていないであろう

「歯科治療」と

「コロナウイルス・エアロゾル感染」

について書く事にしました。

 



 

この記事を

書いている

2020年4月7日、

ついに、

コロナウイルス感染拡大に対して

首都圏を中心に

「緊急事態宣言!」

の発令のニュースが伝えられました。。。

 

多くの方は

すでに手洗いの徹底や

不要不急の外出制限など、

感染拡大防止のため、

ご自身や大切な家族を守るための

行動を取って頂いてると

思われますが。

 

それでも、

持病があるため、

定期的に「医療機関」を

受診しなくてはならない。

そんな方もいらっしゃいますよね。

 

更に、コロナ感染以外でも

いわゆる「急病」で

医療機関を受診せざるを

得ない状況も予想されます。

 

そして急病の中には

「虫歯の痛みが我慢できない。。。」

というような

「歯科領域」の

救急疾患も含まれる訳です。

 

 

https://www.pakutaso.com/20140543122post-4126.html 

 

 

 

日本では、

あまり報道されていませんが、

実は「歯科治療」には

今回のコロナ・ウイルス感染経路として

非常に注目されている

「エアロゾル感染のリスク」

潜んでいます。

 

エアロゾルは、

※クリックで外部サイトへリンクします。

気体中に存在する

微少な液体または固体と

周囲の気体の混合体の事を

あらわす用語です。

 

例えば、

ある方が

「くしゃみ」や

「咳」をした際には、

唾液などの体液と、

それに含まれる「ウイルス」

そして、それを取り囲む

空気の層で、

「エアロゾル」が

形成されると考えられます。

 

 

 

 

しかも厄介な事に

この「エアロゾル」は

研究の結果、

数分間はその場に

漂い続ける事が分かっています。

 

どれぐらいの濃度の

エアロゾルで

感染が成立するかは、

不明との事ですが、

今回の、

世界的なコロナ感染拡大との

因果関係について、

現在研究者の関心を集めているようです。

 

ご興味ある方は、

以下に番組リンクを

貼っておきます。

 

NHKスペシャル 

「“パンデミック”との闘い―感染拡大は封じ込められるかー」

※クリックで外部サイトへリンクします。

 



 

また

「エアロゾル」は

検証の結果、

数分程度換気すると

ほぼ消滅する事が分かっています。

 

従いまして

多くの人が集まる場では

こまめな換気は

必須と言えますね。

 

Image by Kerstin Riemer from Pixabay 

 

 

では続きましては

わたしが、

毎日目を通している、

オンライン医学雑誌である

The Lancet

COVID-19 Resource Centre

※クリックで外部サイトへリンクします。

の記事を紹介しつつ

歯科治療とコロナウイルスの

エアロゾル感染の問題、

そして、

我々が気をつけるべき事、

について考えてみます。

 

 

Urgent dental care for patients during the COVID-19 pandemic

  • Manas Dave, Noha Seoudi, Paul Coulthard

※クリックで外部サイトへリンクします。

 

歯科治療では、

確かに

ドリルや

超音波の装置を用いて

歯を削る事が

ありますよね。

 

上記の論文では

そうした治療の際に

唾液や歯の削りカスなどが

空気中に飛散する事、

つまりは

「エアロゾル」となって

放出される事に

注目しています。

 

Photo by Andrea Piacquadio from Pexels
 

 

もし、

歯科治療中の方が

「コロナウイルス」に

感染していたら、、、

間違いなく、

診察室全体に

ウイルスが拡散しますよね。

 



 

 

こうした状況を想定し、

イギリスを始めとした

数カ国では、

「日常的な歯科治療」

控えるような通達が

なされているようで、

少し驚きました。

今後、日本国内の

動きにも注目したいですが、

現時点では、

「歯のクリーニング」

や「歯科検診」などは

コロナ感染対策として

極力控えるほうが

よさそうな印象です。

 

※今回のコロナ感染が

落ち着きましたら、

是非「歯周病チェック」

は定期的に受ける習慣に

して下さい!

健康寿命のために、歯周病の予防と治療を!

 

ご紹介の論文には、

歯科治療のスタッフの

「コロナ感染リスク」

については、

現在あまり省みられていないと

注意喚起がなされていました。

 

歯の治療では

どうしても患者さんの顔を

近くでのぞき込む

必要があるため

「エアロゾル」を

吸入しやすく

なってしまいますよね。。。

 

Photo by H Shaw on Unsplash 

 

 

潜伏期間も長いため、

感染した「歯科医」から

患者さんや、スタッフ、

まわりの方に感染が拡大する

事態も懸念されますね。。。

 

もし

これを読まれている

「歯科の先生」

がいらっしゃいましたら、

(おそらくすでに

感染対策に心身すり減らされて

いるとは思われますが)

こまめな換気を含めて

くれぐれも

ご自身の「エアロゾル感染」リスクにも

再度ご配慮をお願いしたい。

同じ医療に携わる

同志として

そのように願っております。

 

未曾有の危機である

「新型コロナウイルス」に

負けないで、

「健康長寿を!」

そのために

皆さんに

お役にたてる記事を

これからも

日々お届けしたいと思っています!!

 

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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