コロナ疑いで、自宅療養。。。現役医師の私なら、こう過ごす!!

もし今、「発熱」で

自宅療養が必要になったら。。。

 

 

新型コロナ騒動は

まだまだ治まる気配は

ありませんね。。。

 

世間では

軽症の「コロナ感染」疑いの方は

なるべく自宅療養し、

※クリックで「厚生労働省」の資料へリンクします。

咳がひどく

「肺炎」の診断が考えられる

場合にはPCR検査を受けて

結果によっては

入院治療を受けるように

という話になっていますね。

 

現役医師、病院勤務医として

医療崩壊を防ぐためにも

そのように心がけて欲しいと

思っています。

 

さて。

自宅療養は良いとして。

そうなったら

具体的にはどう過ごすのが

良いのでしょうか??

 

 

 

これについては

非常に大切でありながら

自主性に任されているのか

あまり解説されていませんよね。

 



 

 

 

そこで今回は

 

もし今自分が

発熱して、感染を広げないための

自宅療養が必要になったら

どう過ごすか?

これについて書いてみようと

思います。

 

 

 

 


大量の水分摂取・ビタミンC摂取、

そして「麻黄湯」を試して、

しっかり寝ます!

 

 

自宅安静という事で、

まずは

充分な睡眠をとる、は

誰でも意識しますよね。

 

そして

必ずやるべきは、

水分をしっかり摂る事!です。

 

Photo by Jacek Dylag on Unsplash 

 

 

発熱にて、

汗を大量にかくであろうため

脱水にならないよう

普段より多めの飲水を意識します。

 

 



 

 

では、食事に関してはどうするか?

おそらく、熱でぐったりしていて

「食欲があまりない」状態が

予想されます。

 

それでも、カロリー摂取のため

無理矢理食べるのか?

 

わたしは、

最近のある研究成果に注目し、

このような

「感染症で食欲がない時」には

水分はとっても、

無理に食べずに、

空腹で過ごす事にしようと

考えています。

 

その根拠は、

空腹で過ごす事で

ウイルスによって

障害を受けた細胞の

「自己修復」

を助ける作用に

期待するからです!

 



 

 

この

細胞自身の

リサイクル機能は

「オートファジー」と命名され

※クリックで外部サイトへリンクします。

大隅栄誉教授が

ノーベル医学賞を受賞された事で

人類の歴史に刻まれるべき

大変興味深い

生命現象のひとつです。

 

 

 

そして、今、

医学臨床の分野でも

この「オートファジー」を

うまく誘導する事で、

肥満や糖尿などの代謝異常に

関する疾病、

ガンなどの悪性疾患、

そして感染症治療に有効ではないか?

との研究がすすんでいます。

 

以下の論文は、

「絶食」や

「カロリー制限」が

「オートファジーを誘導する」

との総論について書かれています。

 

ウイルスで

障害を受けた細胞に、

食べ物の消化や吸収などの

仕事をさせる事は

「過剰労働」になりますよね。

まずは、

細胞自体が修復することのみに

集中する環境を整えてやる。

 

そうイメージすると、

食事を控えることが

「オートファジー」を高め、

体力や免疫力の回復に

寄与するであろう事は

とても納得いきますね!

 

 

 2018 Nov;47:183-197. doi: 10.1016/j.arr.2018.08.004. Epub 2018 Aug 30.

The effect of fasting or calorie restriction on autophagy induction: A review of the literature.

※クリックで外部サイトへリンクします。

 

 

水分を大量にとり、

食事を控える事に加えて、

簡単にできる事として、

もうひとつ。

 

 



 

 

これは巷間

よく言われている事ですが

「ビタミンC」を

積極的に摂ろうと思っています。

 

Photo by engin akyurt on Unsplash 

 

 

敗血症(はいけつしょう)

などの重度の感染症の際に、

どのような「栄養摂取が理想的か?」

についての研究を見てみますと、

確かに

「ビタミンC」の効果

についての記述もあります。

 

 2020 Feb 2;12(2). pii: E395. doi: 10.3390/nu12020395.

Nutrition in Sepsis: A Bench-to-Bedside Review.

※クリックで外部サイトへリンクします。

 

しかし

一部で評判の

高濃度ビタミンC点滴、

に関しては賛否両論

あるようです。

(普通は、自宅での点滴治療は無理ですよね。。。)

 

いずれにしても

一定期間の大量ビタミンC摂取は

おおきな副作用はないと

思われますので、

わたしとしても

サプリメントなども

利用して

「ビタミンC」

をしっかり摂ろうと

思っています。

 



 

 

麻黄湯(まおうとう)のエビデンス!

 

 

新型コロナ・ウイルスへの

治療効果が期待できる

薬剤として、

アビガン

レムデシビル

などの名前が

挙がってきていますが、

私としては

「漢方薬」の有効性など

東洋医学からの

情報発信に、

もっと期待したいところです。

 

Image by Seksak Kerdkanno from Pixabay 

 

 

そこで、以前

「インフルエンザ」に対する

有効性について検証されていた

麻黄湯(まおうとう)

※クリックで外部サイトへリンクします。

を思い出し、

あれこれ調べてみました!

 



 

 

日本東洋医学会のサイト

※日本東洋医学会のサイトへリンクします。

これに関する

詳述がありましたので

原文引用致します。

 

 

 

基礎研究では麻黄に含まれる

タンニン(エピカテキン)に

塩酸アマンタジン類似の

ウイルス不活化作用のあることが

明らかにされており、

また桂皮のシンナムアルデヒドには

ウイルス遺伝子転写後の

蛋白合成の阻害による

抗ウイルス作用が

明らかにされています。

抗インフルエンザ薬とは

作用点が異なります。

症例集積研究では、

インフルエンザによる発熱などの

諸症状の発現期間を

短縮することが報告されております。

 

※日本東洋医学会のサイトより引用です。

 

麻黄湯、

西洋医学の成果である

抗ウイルス薬との

比較研究の報告もあり

大変興味深いですね!

 

まだまだ

コロナウイルスへの

有効性に関しての

研究報告は見あたりませんが、

個人的には

試してみる価値はある!

と思います。

 

 

 2019 Mar 18;19(1):68. doi: 10.1186/s12906-019-2474-z.

The use of maoto (Ma-Huang-Tang), a traditional Japanese Kampo medicine, to alleviate flu symptoms: a systematic review and meta-analysis.

※クリックで外部サイトへリンクします。

 

 

まだ

副作用について

よく分かっていない

新薬を試すより

安全と思われます。

 

ただし!

麻黄湯の主成分である

「エフェドリン」には

交感神経興奮作用が

あるようなので。

高血圧や、

緑内障、

前立腺肥大症などの

御持病がある方には

残念ながら

服用をオススメ

できません。。。

 

麻黄湯服用の際の注意点。

※日本東洋医学会のサイトへリンクします。

 

 

そういう

御持病をお持ちの際には、

「葛根湯」など

他の漢方薬を

試してみるのが良さそうです。

 

 

薬局でも

購入出来ますが、

持病のある方は、

主治医の先生と

よく相談して

万が一に備えて

処方をお願いしてみては

いかがでしょうか?

 

 



 

 

 


まとめ

 

お読みいただき、

ありがとうございました!

 

もちろん

「コロナに感染しない」

ため細心の注意を払うべきでは

ありますが。

 

※参考記事です。

インフルエンザ大流行!の前に予防や対策について知ろう!

 

 

このように、

万が一にも感染してしまったら?

自宅療養を命じられたら

どうすべきか?

普段から、こうした

「思考実験」をして

行動をシミュレーション

しておく事は、

いざという時の

安心にもなると

言えますよね。

 

今回のキーワードは

 

オートファジー
(水分をしっかり!+無理して
食べない)!!

ビタミンC!

麻黄湯です!

 

どうぞ

くれぐれも

お身体大切に

して下さいね。

 

※関連記事です。解熱鎮痛剤は服用してはいけません!!

ネットで「鎮痛剤」を買う前に、是非知っておくべき副作用。

 

 

 

 

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

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