仕事に誇りを感じ、楽しんで働けている「父親」ですか?

ある映画をみて、仕事に生きる父親と息子の関わり、というテーマについて考えてみました。

 

今回は、少し前に見た映画ですが、

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年 アメリカ)

という作品について紹介致します。

 


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公開当時、通勤時に毎朝聞いていたラジオで、

おススメ映画として案内されていた事をある時思い出し、

レンタルビデオ化されてから鑑賞しました。

 

三ツ星レストランで忙しく働いていた主人公、カール・キャスパー。

休日にも、食材選びやレシピの研究に余念がなく、

家族サービスは、置き去りという毎日でした。

ある時、彼の勤める三ツ星レストランに、

とても影響力のある、大人気の外食評論家・ブロガーが訪問します。

そこで、カールは、独創的な料理を出して、自分のそしてお店の

評価をあげよう、と店のオーナーに提案しました。

しかし、このオーナーは、これに難色を示し結局無難な定番メニューを出すことになり、

さらに残念なことに、これが酷評を受ける結果となりました。。。

怒りが収まらないカールは、このブロガーに対して、

「キレて」しまい、激しい言葉で罵ってしまうのですが、その一部始終がネットに

公開される羽目になり、これが原因でお店を辞めさせられる事態になってしまいました。

 

その後、様々な出来事を経ながら、カールは、小型のトラックを改造して

その中で、サンドイッチを作って、移動販売する、つまりは

「フード・トラック」

という事業を始める事になる訳です。

一般的には、「三ツ星レストラン」で料理長をやっている、と言えば

料理の才能に溢れていて、料理を通して人々に感動を与えられる、

そして、同時に周囲からとても高い評価を得ている、

とてもやりがいのある仕事に従事している人、そんなイメージがあるように

思われますが、いかがでしょうか?

この映画では、そういう華やかなイメージのある、一流レストランの

料理長の、もしかしたらあり得る、影の部分がよく描かれているな、と感じました。

それは、

「本当は、こういう料理が作りたいのに!雇われという立場で、作らせてもらえない!」

「シェフの仕事自体が、忙しすぎる。。。」

などなど。

そして。

仕事に忙しいお父さんと、息子という観点からも、この映画は私にとって

とても面白くみる事が出来ました。

 



 

 

 

主人公カールは、訳あって妻と別居中という設定です。

どうやら(小学生低学年ぐらい?の)息子は、母親と暮らしているようですが、

毎週父親と会って他愛ない会話をしたり

遊園地に連れて行ってもらう事を、とても楽しみにしているようです。

妻と過ごす家に連れ帰って、料理の研究に出向こうとする父親に向かって、

「見てもいい?」

と彼は訪ねます。

仕事だからと断る父に、更に、

「ジャマしないから」と頼むも、断られ

一瞬ですが、寂しそうな表情を浮かべます。

普段、父親と別居しており、お父さんはどんな仕事を、

どうやってやっているんだろう?そういう思いが募っていたであろう事が

示唆されます。

私も普段の、ふと自分と息子の会話を思い出してしましました。

 

そして、これらの前半のシーンはとても重要な伏線として、

後半からの場面で生きてくるように計算されています。

 

フードトラックは、主人公カールと、レストラン時代の元同僚、そして息子の

三人で、営業がスタートします。

アメリカをトラックで縦断しながら、音楽のリズムに合わせて、実にてんぽ良く、

サンドイッチを販売していきます。

その様子が、とても愉しそうで、みながワクワクしながら、やっている、

そういう雰囲気がビンビンと伝わってきます。

 

以下、父親が息子に、仕事に向かう心構えを示す、

私がこの映画で最も好きなシーンを、せりふ、をそのままに引用させて頂きます。

サンドイッチを作る際、肉とチーズが焦げないように見ていろ、と

指示を受けた息子。しかし、不注意で焦がしてしまいました。。。

当初、お客さんの反応を見るために、無料で配っていた事もあるのですが、

彼は、「どうせ、だたなんだからいいでしょ」と

開き直ります。それを受けて、父カールは真剣な眼差しで

以下のように息子を諫めます。

よく考えろ。

料理は退屈か?

(息子)楽しい

パパにとっちゃ人生最高の喜びだ

パパは立派な人間じゃない

いい夫でも いい父親でもない

だが料理は上手い

お前にそれを伝えたいんだ

お客さんが笑顔になると

パパも元気になる

お前もきっとそうだ

(息子)はいシェフ

あの(焦がした)サンド 出すか?

(息子)出しません

さすが俺の息子だ

※映画の台詞に補足をつけて引用しています。

 

※働くってどういう事? そういう会話を息子さんとしていますか?

 

 

父が、誇りを感じて仕事をしている場面に同席させ

働くとはどういう事か、それを伝える名シーンだと思っています。

この後、息子も改心し、どんどん上手くなり、

父・カールもフード・トラックの仕事を通じて、初めて心の交流ができた事を喜びます。

そして、

映画のストーリーとしては、大成功!のハッピーエンドが待っています。

難しく考えずに、スッキリと楽しめる、娯楽作品としても勿論オススメできます。

ご興味持たれましたら、是非ご覧下さい。

 

組織で働く私にとっても、この映画を見て、

現場でのやりとりを通じて、自分の息子達に、

医者として働くとはどういうことなのか?

やりがいや、つらい事を伝えられたらな、とふと思った次第です。

お勤めのお父さんで、雇われの身である事に、不自由を感じていたり、

忙しくて家族との時間があまりとれていないかな、と

思っている方。

そんな方には、この映画は、とても

刺さる!

事でしょう。

地位や名誉にこだわらず、

ワクワクしながら、家族との時間も大切にハッピーに働く。

とても素敵ですよね!

今回も、おつきあいありがとうございました。