豆乳アレルギーから子どもたちを守ろう!!

 

口腔アレルギー症候群について知っておきましょう!

 

ある果物や、野菜、

その他なにかを食べたとき。

しばらくしてから、

口の中が痒くなったり、

目の周りが

赤く腫れ上がったり。。。

 

 

 

 

さてその原因は??

 

これは、

お察しの通り、

アレルギー反応

と呼ばれる

生体現象のひとつです。

 

より専門的には、

「口腔アレルギー症候群」
(Oral Allergy Syndrome:OAS

と呼ばれ、

こうした事例の報告が

相次いでいるため、

とても注目されつつある

疾患概念のひとつです。

 

 

健康ブームもあって

豆乳

を飲む習慣にしようと

お考えの方も

増えてきていると

されています。

しかし、

この

「豆乳」こそは、

花粉症に悩まれている

方々にとって、

花粉ー食物アレルギー症候群
(pollen-food allergy syndrome:PFAS)

 

を引き起こす

原因となる事が

報告されており、

特に注意して頂く必要があります。

 

日常生活において

我々が

困っている事、

相談したい事を

受け付けている

国民生活センターの

ホームページでも、

「豆乳によるアレルギー」

について

注意喚起してくれています。

 

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131205_1.html

※独立行政法人 国民生活センターのサイトへリンクします。

 

では。

次に

花粉ー食物アレルギー症候群

について、

もう少し詳しく見ていく事にしましょう。

 



 


なぜ豆乳、でアレルギー?。食物アレルギーに、花粉症の関与?!

 

食事の中に含まれる

成分のうち、

タンパク質、

更に細かく言えば、

「アミノ酸」

が、このアレルギー反応に

関わっている事が

最近の研究で分かってきています。

そして、

このアミノ酸が、

ある種の花粉に含まれる

アミノ酸と

同一のグループに分類される

場合に、

身体の免疫機構が

「これは花粉と同じだ!」

と反応する事で、

アレルギーが起きてしまう。。。

このように理解されます。

専門的には、

「交差反応」

と呼ばれる現象です。

 

つまりは。

 

豆乳アレルギーでは、

この交差反応

が原因なわけです。

 

ハンノキ花粉に含まれる

主要なアレルゲン(アレルギー原因)

である

Aln g 1

大豆に含まれる

Gly m 4

はどうやら

同じグループのタンパク質

に分類されているため

「豆乳アレルギー」

が起きてしまう訳ですね。。。

 

 

もうひとつ、

ハンノキ花粉

の飛散時期についても

知っておく事が

とても大切です。

https://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/about/calendar.html

※花粉症ナビのサイトにリンクします。

 

これによりますと、

だいだい、

1−5月にかけて

全国的に飛散していますよね。

アレルギーには

「感作」

と呼ばれる性質があります。

 

これは

同じ、アレルギー源に

なんども触れる、

その刺激が繰り返される事で、

反応が増大してしまう事

意味する用語です。

 

したがいまして、

ハンノキ花粉が飛散して

これによる花粉症を患っている方は、

この時期に豆乳を摂取すると

「感作」によって

より重篤なアレルギーに

見舞われる!!

危険性がある。

こういう解釈になります。

 

 

※夏、を迎える時期こそ、豆乳アレルギーに要注意!

 

 

この点に関しては、

日本豆乳協会も、

注意して少しずつ飲むように、

と呼びかけています。

http://tounyu.jp/activity_info/allergy.html

※日本豆乳協会のサイトへリンクします。

 

春先から夏にかけては

花粉症にお悩みの方は

「豆乳」を

飲む際には

くれぐれも

ご用心下さい。

 



 

さらに。

「豆乳」は飲まない、

そういう方でも、

豆乳を含む、

カフェイン飲料

 

 

大豆製品にも

注意が必要でしょうね。

 

となりますと、

納豆、

にも気を配るべきなのかも

知れません。。。

 


生活で気をつける事、アレルギー専門医の診察を!

 

今回あげました、

ハンノキ花粉×豆乳

以外にも、

数多くの

交差反応による

花粉ー食物アレルギー症候群

が知られているようです。

 

https://www.jsaweb.jp/modules/stwn/index.php?content_id=14

※一般社団法人 日本アレルギー学会のサイトへリンクします。

 

一度でも、

なにかを食べてから

口腔内アレルギー症状、

に見舞われた方には

原因を特定し

再発を予防するためにも、

是非

アレルギー専門医の診察

を受けるように

お願い申し上げます。

 

※アレルゲン、の特定には専門医の検査が必須です!

 



 

 

我々大人は、

自分自身でいろいろ

気をつける事が

出来ますが。

幼い子どもたちを、

食事、食品の

アレルギーから守ってあげるのは

親の

大切な努めである。

そのように思っています。

 

 

これについては

小児科領域から

ひとつ意義深い

研究報告がなされています。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/67/8/67_1027/_article/-char/ja/

※症例報告の外部サイトへリンクします。

 

こちらでは、

スギ花粉と

大豆やリンゴとの

交差反応による

アレルギーの発生についての

考察がなされていますね。

 

実に重要な指摘と言えます。

 

適切な診察を受け、

食生活に気をつけてあげる事で、

再発が防げると思われます。

 

しかし、時折、

学校給食を摂った後、

アレルギーの発作に見舞われ、

場合によっては命を落とす、、、

そんな

とても痛ましい

ニュースを耳にする事も

ありますよね。

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3314/1.html

※NHK クローズアップ現代のサイトにリンクします。

 

 

 

こうした問題への

対処には、

学校現場と、国や行政で

しっかりと

取り組んでいって

欲しいですね。

 

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/1355536.htm

※文部科学省のサイトにリンクします。

 



 

 

そして、まずは

なによりも。

親である我々が、

花粉ー食物アレルギー症候群

についての

関心と、正しい知識を持つこと。

ここが

スタート地点であると

思っています。

 

 

未来を担う、

子どもたちの

「健康寿命」

を守るのは、

私達、親世代に課せられた

使命

ですよね。

 

※命に関わる可能性がある、
「アレルギー発作」から
子ども達を守りましょう!

 

花粉症、に関しては以下の記事もどうぞ。

花粉症による目のかゆみに効く、アマニ油?!

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭

現役医師、医学博士、二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

 

 

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