人間関係に疲れた方への「やめる練習」という処方箋

日本人が苦手な「やめる練習」

 

 

 

 

 

 

「やめる練習」

の必要性について語る、

日本人は

「やめる練習」が

たりてない

を大変興味深く

読ませてもらいましたので

本を紹介しながら、

わたし自身の感想も含めて

お伝えしたいと思います。

 




 

本の帯には、

嫌なのになぜ

「やめられないのか」

マレーシアで見つけた

楽な生き方のヒント

学校、会社、

人間関係・・・

やめられずに

苦しんでいる人へ。

と書かれていました。

※本書帯より引用です。

 

著者である

野本 響子さんは、

日本とマレーシアの二カ国で

子育てをされた実体験を

お持ちであり、

「やめる事」

そして同時に

「自分で選択する事」

に関して、

とても貴重で示唆に富む視点を

お持ちであると感じました。

 

確かに、日本では

学校生活においても、

会社勤めという環境にあっても、

いちど、そこに身を置いたら

「一旦やり始めたら

最後まで、そこでやり続ける」

という事が

暗黙の了解になっている

印象があります。

 

知識や技術の習得には、

そうした環境で、

努力しつづける事も

時には必要と言えますが、

常に「嫌なだな、、、」

とか

「やめたいな、、、」

と感じるのであれば、

少し立ち止まって考えて、

「じゃあ、やめてしまおうか」

という思考を働かせ、

実際に「やめる」という

行動に移すのは、

精神衛生上、

とても大切であると

現役医師として

思うわけであります。

 

しかし、実際には

日本社会は、

実に同調圧力、つまりは

そうさせない雰囲気、

つまりは、

「空気」

という大きな壁が

立ちはだかっている

そうした指摘もあります。

 

 

 

この厄介な

「空気」が

いじめられて

とても辛い思いをしながらも

学校に、いやいや通う子ども達を

生みだしており、

会社であれば、

様々なハラスメントや、

劣悪な環境での使役を

課せられ続け、

最悪の場合、

自死を選んでしまう

社会人をつくりだす

原因のひとつに

なっていると

考えられます。

 



 

 

「やめてみようかな。。。」

が実行できないために、

いちどきりの、

なにより大切な

人生そのものを

「やめてしまう」。。。

 

こんな悲劇を

繰り返さないために、

わたしも、

多くの方々が是非、

「やめる練習」

というものを

生活のなかに、どんどん

取り入れていくとよいのでは?

本を読みながら、

そのように思った次第です。

 

では、実際には

どうやって

「やめる練習」を

していくのか?

 

わたしも

自分のこれまでの人生を

振り返って、

「やめる練習」

ってしてきたかな?

そんな事を考えながら

書いてみます。

 



 

 


「やめればいい」ではなく、
「やめてもいい」

 

 

さて、

「やめる練習」

とは、なにを、どうするのか?

練習というからには、

これに対する

「やめる本番」

というものが存在するのか?

わたしは、

まず、このように

考えてみました。

 

これに関する

わたしの、ひとつの答えは、

自分にとって

とても重大な決断を下す時が、

人生における

いわゆる「本番」であり、

それほどでもない決断であれば、

「練習」に該当するのかな?

と解釈してみました。

 



 

 

社会生活でいえば、

たとえば、

今まで、いやいやながら

やらされていたような

仕事の分担のようなものを

一旦断ってみる、

というのも、

ある意味「やめる練習」に

該当するように思われます。

 

そんなに難しく

考えなくても、

付き合いで仕方なく参加しているような

「宴会」などの誘いを

はっきりと断るのも、

もう参加しませんよ、という

意志表示につながる

「やめる練習」

になるのではないでしょうか?

 

そして、

そうやって、

断る練習をする、

やめる練習をする事で、

どんな結果となったのか?

次の段階は

その結果を受け入れて、

自分がどう感じたか?

心静かに向かい合う事です。

やっぱり断って、やめて良かったな〜

いや、断って失敗だったな。。。

やめなきゃ良かったかもな〜

などなど

様々でしょうね。

 

いずれにしましても、

自分で主体的に決めた事の結果であり

少なくとも、

イヤだなと思いながら

惰性で過ごすより余程

心身の健康、

健康寿命にとっても、

とてもプラスと言えます。

 

しかも、

こうした「やめる練習」が

自分にとって

心地よい結果であった場合には、

「なんだ、やめてもいいんだな」

「やめても、大丈夫なんだな」

という自信を持つ事が出来ます。

 



 

コーチングの世界では、

「エフィカシー」

と呼ばれる用語があり、

自分自身が価値ある人間である

と認識する事の大切さについて

学びます。

そういう自己認識

(セルフ・イメージ)を維持する事で

心穏やかに、リラックスしつつも

同時に、仕事でも高い

パフォーマンスを発揮する

という事が、多くの方の

体験談なども含めて

実証されています。

 

 

 

この

「やめてもいいんだ」

は、今回の

やめる練習の話題のなかでも

特に大切な部分になるかと

思われます。

 

「やめればいいんだですと

イヤな事から逃避する、

というやや

ネガティブなイメージが漂いますが

 

「やめてもいいんだ」

ですと、

こんな煩わしいことに、

関わる必要はないんだ。

自分を苦しめるような事に

付き合い続ける必要なんて

ないんだ。

自分の生命時間は、

もっと他の大切な事のために

消費されるべきだ。

このような

前向きでエネルギーを伴った

決意のようなものが

伝わってくるように

わたしには感じられます。

 

 

 

わたし自身も

多忙な勤務医生活にあって、

あまり気の乗らない集まりや

お義理で司会などを頼まれる勉強会、

などに声がかかる事がありますが、

こうした際には、

可能な限り

「やめる練習」笑

の実践の機会!として

捉えるようにしています。

 

それでも、

おかげさまで、

仕事関係、プライベートにおいても

よい仲間に恵まれている事に

感謝する日々です。

 

いつか、

より重大な

「やめる本番?」

の時に備えて、これからも

どんどん「やめる練習」

を意識していきたいですね。

 



 

 


子どもの頃から始める
「やめる練習」

 

 

 

 

ご紹介の本には、

こどもの

習い事や、

進学における

「やめる練習」にも

言及されており、

なかなかに興味深かったです。

 

確かに、

大人になってくると、

人間関係も複雑に

なってきて

社会生活での

「やめる練習」は

どんどん

難しくなってくるように

思われます。

 

こども、にとっての

「やめる練習」とは?

まずは、親がやらせようとする

「習い事」などを

やめる、というのも、

これに該当するでしょうね。

 



 

子育て中の親は、

ともかく

こどもたちの、ためを思って、

様々な「習い事」を

させようと考えるわけです。

 

こども自身が

本当に大好きで、やっている

習い事であればよいですが、

そうではない場合に、

強制にならないよう

細心の注意が必要と言えます。

 

こどもたちは

なかなか「やめたい」とは

言わないかも知れませんが、

「楽しいか?」

「うまくなりたいか?」

などと声をかけてやり、

その返事の際の表情や仕草などから

楽しんで、面白がって

やっているのか?

観察するとよいでしょうね。

 

我が家も、

息子にいろいろ

習い事をやらせていますが

 

小学生の息子がロボット・プログラミング教室を楽しんでます!

 

わたしはいつも

「やめてもいいだぞ」

と語りかけるようにしています。

そして、

「やめて、なにか他にやってみるか?」

「やりたい事あるか?」

と合わせて聞くようにしています。

 

 

 

 

 

実際に、

こうした習い事を

「やめる練習」をさせてみようかな?と

今回の本を読んで考えるように

なりました。

 

そして、もし

なにかの原因で

「学校にいきたくない。。。」

となった時には、

決して責めずに、

しっかりと向き合って

話を聞いて

「そうか、やめてもいいんだぞ」

と言って、

追い詰められた心を楽にしてあげられる

父親でありたいな、

そのように思っています。

 

やめる練習は、

やめても大丈夫、

ちゃんと生きていける、

やめたおかげで、

他に楽しい事、

ワクワクする事に出会えた。

大人も、子どもも

このように

しなやかに生きるために、

必須の技術である。

 

現役医師として、

人間関係などに悩む全ての方への

「処方箋」として

オススメ致します。

 

☆今回ご紹介の本です☆

日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書)

「空気」の研究 (文春文庫)

隠れた能力をどこまでも引き出す 苫米地式コーチング

 

 

現役医師、医学博士。二児の父。
徳川幕府・直参旗本石川家末裔。

ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!
との信念からマインドセット、
食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

 

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