ダニ刺され?!息子の夏休み自由研究を通して対策を考えた!

その皮膚のかゆみは、ダニ刺され?!

 

 

虫さされ

による皮膚の異常は

痛みを伴っていたり、

かゆみ、を感じたり、

いずれにしても

とても不愉快で、

時に深刻な病気を引き起こす

原因となる場合もあり

ワクワク健康長寿生活を

脅かす脅威であると言えます。

 

今回は、

虫さされ、について特に

「ダニ」をテーマに

以下の内容で書いてみる事にします。

 

 

○その皮膚の異常は、ダニが原因?

○ダニに刺されないためには、どうすればいいの?

 



 

わたくし事で恐縮ですが、

ダニ対策について

しっかり考えようと思ったきっかけは

我が家の次男が、

朝起きると、足や身体に、

赤い斑点を伴った皮膚の異常とともに、

「かゆい〜!」

と訴えるのを

聞いたのが理由のひとつです。

 

 

 

寝る前には、

その皮膚の箇所には

虫さされはなかったように

記憶しており、

前日の夜は、締め切って

クーラーをかけており、

(マンション高層階でもあり)

外部からの蚊の侵入の可能性は

低いだろうな、

とも考えたわけです。

 

というわけで、

おそらくは布団に潜むダニだろうな。。。

と思いまして。

 

いろいろ図書館から本を借りてきて

調べる事にしてみました。

 

 



 

また昆虫大好きの長男と話し合って、

これを「夏休み自由研究のテーマ」

にしてはどうか?と、

母親とともに、提案し

(うまくやる気にさせて笑)

一石二鳥で

我が家は

「ダニ対策!」

について詳しい知見を得る事に

成功しました。

 

夏休み昆虫研究大賞・表彰式!

※2018年、長男は夏休み昆虫研究大賞を受賞しました。

 

家族の健康のため、

害虫の家への侵入を食い止めたい!

長男の

熱い使命感に燃える

「なつにふえる害虫」

というタイトルの

自由研究です。

ダニ以外にも、

ゴキブリや

ムカデなどの

対策法も、一生懸命調べて

頑張って

まとめてくれました。

 

 

 

 

さて調べました

本や、皮膚科学会のサイトを

参照しますと、

やはり寝ている間に刺される事が多く、

痛みより、痒みを感じる

虫さされ、であるようです。

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa16/q07.html

※日本皮膚科学会のサイトへリンクします。

 

同じような症状を来す虫さされ、には

南京虫トコジラミ床虱、学名:Cimex lectularius、英語:Bed bug

も挙げられます。

※クリックで、外部サイトへリンクします。

 

いずれにしましても、

布団に潜んでいて、

寝ている間に人を刺す、というのが

厄介ですよね。。。

 

薬品などによる駆除も

有効とは思われますが、

特に、小さなお子さまのいるご家庭では

化学物質の暴露による

皮膚・肌への影響が(もちろん大人であっても)

懸念されるところです。

 

 

 

従いまして、なるべく

薬の力に頼らない方法で、

駆除できた方が

医学的にも望ましいと言えます。

 

次章、

寝具の加熱

という観点から

研究結果をお伝え致します!

 

※日光消毒は、ダニ対策として有効か?!

 



 


布団に潜む、「熱」を利用したダニ対策!!

 

 

一般的に、ダニは

50℃以上の熱で

20-30分程度、

60度以上の熱であれば、

ごく短時間で死滅する、

という事が知られています。

 

J Insect Physiol. 2015 Nov;82:1-7. doi: 10.1016/j.jinsphys.2015.08.002. Epub 2015 Aug 6.

Exceptional thermal tolerance and water resistance in the mite Paratarsotomus macropalpis (Erythracaridae) challenge prevailing explanations of physiological limits.

 

では、そのような環境にするには

どうすれば良いか?

 

まずは 直ぐに実行出来る

天日干し

の効果は どうなのか?

 

 

 

早速 これを科学的に検証すべく

市販のサーモグラフィーで

観測してみました!

 

https://www.flir.jp/applications/home-outdoor/

※フリアーシステムズ のサイトにリンクします。

こちらの

FLIR ONE PRO

という製品を使用しました。

 



 

 

写真は

真夏のある日の午後、

ベランダで干している布団の

表面温度を示しています。

 

 

ちなみに

同じ場所での温度計は

42℃となっていますが!

地方気象台の記録では

この日の最高気温は

37.8℃でした。

 

このような過酷な猛暑日でも

布団の表面温度は 一部で50℃を

超えるのみである

という点に注目です。

 

 

しかも

直射日光が当たっていない側は

更に表面温度は低い結果が

示されました。。。

 

以上の観測からは

布団の天日干しは

ダニの死滅には

充分な効果があるとは言いがたい。。。

我が家は

そのように考えました。

 



 

そこで追加実験として

ダニ対策モードなる機能を搭載の

布団乾燥機!を購入し

その加温効果についても調べてみました!

小学生の自由研究とは言え

やるからには全力投球笑 です!

学問する面白さを

息子にも伝えたいと思いまして。

 

 

上の写真は

ある布団乾燥器を

2時間程度稼働させた状態での

観測結果です。

乾燥器本体部分に関しては

確かに50℃を

超えていますね。

 

しかし

天日干しと同様に

布団全体の加熱 という意味では

やや力不測かも知れません。

ただし

機種による違いや、

掛け布団で熱を籠らせるなど

使用条件によっても

異なってくる可能性はありそうです。

 

これらの実験結果から

寝具の加熱によるダニ対策は

ダニが温度の低い方に逃げてしまう

という弱点に配慮が必要です。

 

 

そして、死滅できたダニは

掃除機で吸引する事で始末できますので、

布団乾燥機使えば大丈夫 ではなく

色々工夫を加えて

ダニ死滅効果を高める

という一手間が大切でしょうね。

 

加熱による

ダニ退治以外では

市販の製品で

化学物質を使用しない

ダニを誘因する食品添加物が添加された

との説明がある

ダニ吸着シートも、

効果がありそうな印象です。

 

 さよならダニー

※製品詳細へリンクします。

 

 

我が家は、

今回の研究の結果をもとに

寝具の加熱を工夫し、

このシートも併用する事で

おかげさまで最近は

ダニに刺される機会は

ほとんどなくなりました。

 

そのほか、

ダニは、湿気を好む性質があるため

例えば濡れた髪などで

枕などの寝具に触れる事は

厳禁と言えます。

小さなお子さんが

お風呂で洗髪した際には、

寝る前に

髪がちゃんと乾いているか?

注意が必要でしょう。

 

※お子さんの髪は、ちゃんと乾かしましょう!

 

 

およみいただき、

誠にありがとうございました。

 

親子で

一緒に盛り上がりながらの

自由研究。

わたしにとっても

とても愉しい、

ワクワクするひとときでした!

 

 

今回の参考文献)

 

 

 

 さよならダニー

※記事内で紹介しています、

ダニとりシートです。

ご興味ある方は詳細確認下さい。

クリックでリンクします。

 

 

※サーモグラフィです。

スマホに取り付け

アプリと連動させて解析できます。

少々お高いですが、

いろいろ遊べます笑
 

 


石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭

現役医師、医学博士。二児の父。
徳川幕府・直参旗本石川家末裔。

ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!
との信念からマインドセット、
食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

 

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