食中毒や、深刻な健康被害の原因となる身近な「毒物」を避けよう!

こんなにもある、身近な「毒物」!

 

今回は、

「毒」

について

とりあげる事にします。

 

 

みなさんは、

に対して、

どのようなイメージを

お持ちでしょうか?

 

あまり関係ないかな。

 

そうお考えの方も

いらっしゃるかも知れませんが、

たとえば

ニュースで時折、

「集団食中

という言葉を聞く事が

あるはずです。

 

 

食品に潜む、

「毒素」

が原因な訳です。

 

また、

PM 2.5

という粒子の名前は

ご存じかと思われます。

 

※大陸から、PM2.5が飛散してきています。

 

環境汚染物質

であり

健康長寿にとっては

重大な脅威!

と言えます。

http://www.city.gifu.lg.jp/14122.htm

※我が町岐阜では、市内のPM2.5の測定値が公開閲覧できます。

 

このように、

一見平穏に見える

日常生活でも

常に

毒にさらされる

危険がある。。。

いや、

むしろ

知らずしらず

に囲まれて

暮らしている。

そのような

危機感をもって

過ごして欲しい。

そのように

思っています。

 



 

 

※身近な食品の毒に、ご用心。。。

どんなものに、

どんな毒が含まれているのか?

それらを避けるためには

どうすればよいか?

 

これについて、

とても勉強になる

一冊を参照しながら

まとめてみました。

 

 

知らないと危ない毒の話

知らないと危ない毒の話

  • 作者:井上浩義
  • 出版社:アーク出版
  • 発売日: 2016年04月23日

健康長寿のために、「毒」の知識は必須です!

 

先に

紹介しました本では、

毒の種類、

毒が身体に

どのように作用するのか?

どういったものに

毒が含まれているのか?

そして

致死量はどれぐらいか?

実に詳細にまとめられています。

 

こちらでは

フグの毒や、毒キノコなど、

よく知られており、

比較的避けることが容易な毒ではなく

 

 

 

 

意外と知られていない毒。

命にかかわる、毒。

に焦点をあてて

お伝えしたいと思います。

 



 


1.ボツリヌス菌 土壌に潜む自然界最強の毒!!

致死量:0.000001mg/kg!

 

毒素のボツリヌス菌は

自然界に存在する

最強の猛毒であり、

~中略~

わずか1gで100万人分の致死量に

相当するとも言われます。

※知らないと危ない毒の話 本文より引用です。

 

ボツリヌス菌中毒は、

缶詰、瓶詰め、発酵食品などが

原因として

発症するとされています。。。

 

http://idsc.nih.go.jp/iasr/CD-ROM/records/05/05702.htm

※からし蓮根によるボツリヌス菌中毒死事件の詳細にリンクします。

 

細菌学上、

嫌気性菌(けんきせいきん)

つまり

空気を嫌う菌であり

酸素がない環境、

すなわち

密閉された状態で増殖する!

事が知られています。

 

逆に

加熱殺菌処理、

80℃で30分、

100℃で数分

で無毒化します。

 

ただし、

芽胞(がほう)

細菌が乾燥や高温で

生き延びるために

種子の状態

になる事。

となったボツリヌス菌は

120℃の高温にも

10分以上耐えるため

通常の加熱では

死滅させられません。

 

※加熱すれば、大丈夫は、危険です!

 

こうした

芽胞

が食品に混入し、

真空パックや

缶詰という

密閉された状態に

おかれることで

細菌が復活!

ボツリヌス毒素を

生み出すわけです。

 

専門家の間では

いわゆる

「自然食品系」

の食材。

黒糖や蜂蜜の製造過程で

ボツリヌス菌が

混入する可能性を

指摘しています。。。

以前、

「ハチミツ」

について取り上げましたが、

改めて

致命的なボツリヌス菌中毒

には注意喚起致します!!

 

医師として伝えたい、マヌカハニー の効果と注意すべき副作用。

 



 

 

2.アスパルテーム 砂糖の200倍の甘さを持つ人口甘味料!

致死量:10000mg/kg

 

かつて人工甘味料と言えば

砂糖の安価な代用品でした。

現在では、健康やダイエットの

ために積極的に使われています。

しかし、安全性に疑問を投じる

声は後を絶ちません。

あきらかな毒物も含まれています。

人工甘味料は、

多くの

ジュースやお菓子に

含まれています。

 

現在では、

特に、

カロリーゼロ

ダイエット

を謳い文句にする

菓子、ガム、飴で

その含有量が

多いようです。

 

 

そして、

これら人工甘味料のなかで

もっとも危険なのは、

「アスパルテーム」

化学式:C14H18N2O5

です。

神経に対する毒性や、

発がん性について、

警鐘を鳴らす、

いくつもの

論文報告があります。

※それぞれ外部サイトへリンクします。

そして虫歯予防として

有名な

「キシリトール」

こちらも

実は量によっては

下痢を起こすことが

知られていますので、

要注意です。

Review Article

Gastrointestinal Disturbances Associated with the Consumption of Sugar Alcohols with Special Consideration of Xylitol: Scientific Review and Instructions for Dentists and Other Health-Care Professionals

Institute of Dentistry, University of Turku, Lemminkäisenkatu 2, 20520 Turku, Finland

※外部サイトへリンクします。

わが国では、

こうした

人工甘味料に関する

摂取量の規制

などはなく、

どれだけの量を、

どのぐらいとり続けると、

健康被害が発生するのか?

信頼できる

研究報告は現状見当たりません。

しかしながら、

一度に大量の摂取や、

長期間の連続摂取は、

間違いなく健康寿命には

悪影響である可能性が

高いでしょうから、

ぜひとも、

これについても

注意を払っていただきたく

存じます。

 

 

特に、

発達段階にある

子供たちを、

「人工甘味料」

から守っていく。

そういう責務があるように

日々感じています。

 

 

 

 

3.アロイン アロエに含まれる生理活性物質 

致死量 200mg/kg 

「医者いらず」として、

古くから私達の生活に馴染みある 

アロエですが、大量摂取は, 

嘔吐や、下痢をきたす事が知られています。 

 これは、 

アロインが胃腸の作用を抑制するため、 

とされています。 

 

 

 

また妊娠中の方には、 

 

ある程度過剰に 

 アロインを摂取する事で 

 子宮を収縮させる作用によって 

 早産や、流産のリスクが高まる事が 

 報告されています。 

 どのぐらいの量なら安全か? 

 がはっきしていないため、 

 妊娠されている方は、 

 できれば、

アロエ含有の

健康食品類は

避けた方が無難と思われます。 

 

 

Indian J Dermatol. 2008; 53(4): 163–166. 

 ALOE VERA: A SHORT REVIEW 

Amar SurjusheResham Vasani, and D G Saple 

 ※外部サイトへリンクします。

 

4.ビタミンA 

ビタミン

が欠乏する事は、

確かに健康維持にとっては

不利だと言えます。

しかし、その一方で

過剰摂取による

健康被害は、

あまり注目されれいないのでは?

そのように感じられます。

水に溶けない

脂溶性のビタミン

A,D,E,K 

過剰に摂っても、

速やかに

尿から排泄されないので、

体内の蓄積によって

様々な

症状を引き起こします。

中でも

ビタミンAは

サプリメントなどで

規定の量を越えて

摂取すると

頭痛やめまい

吐き気、筋肉痛などの

ビタミンA中毒、

リスクがあり得ます。

こうした状況をうけて

昨今は、

ビタミンAを

βカロテンという

形態の

サプリメントとして

服用できるように

なってきています。

みかん、

など黄橙色の野菜や果物に

多く含まれる

抗酸化作用が期待されている

 βカロテン

ただし、

こちらも

摂りすぎには

注意が必要なようです。

サプリメントは、

あくまで

補助食品として

適量を用いる事を

心がけて下さい。

https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheet-vitamin-a.pdf

*食品安全委員会のサイトリンクします。

 



 

 

 

5.二酸化ケイ素 

あまり

馴染みがないかと

思われますが、

今回ご紹介する

中毒の本では

サプリメント

に含まれる

微細な粒子として

注意が必要と

書かれていました。

 

確かに、

サプリメントは、

ぞの製造工程で

味や、香をよくするために

着色料や香料、保存料

が加えられています。

二酸化ケイ素

それ自体は

体内に吸収されず

尿に排泄される

らしいですが、

 PM 2.5 

に代表される

これら

 「微量粒子物質」 

例えば吸い込む事で

肺に重大な

健康被害をもたらす

との数多くの

医学論文報告が

あります。

そして驚いた事に、、、

PM2.5

心臓疾患や

 なんとアルツハイマー病の

危険因子である!

という事まで

指摘されるように

なってきています。

 

 PM 0.1  

と更に細かな

この

二酸化ケイ素を

長期間摂取し続ける

事による

健康被害については

未だエビデンスは

存在していませんが、

この点は

是非研究、解析される

 必要があるのでは?

 現役医師として、

強く思う次第です。

 



 

おつきあいいただき、

ありがとうございました。

最後に、

医師・医学博士でいらっしゃる

筆者の言葉を

お借りして

締めくくる事とします。

近年の

健康ブームの中で、

自然のものは

無条件に

素晴らしいという

主張をみかける

事があります。

しかし、それは、

本書で記したような

に近づくことでもあるのです。

そうしたことを

理解することが、

より安全な

アプローチになるのでは

ないかと思います。

※知らないと危ない毒の話 本文より引用です。

まさしく

 その通りです!!

普段口にするもの、

子ども達に

食べさせているものについて

 安全かどうか? 

に関心を高めていって

欲しいと思っています。

 

また

 

こうした話題に

関心ある方には、

以下の記事も

是非、

ご参照頂きたいと

思っております。

 

ドライ クリーニング 後の衣類が臭い?で健康被害。。。

 

J Thorac Dis. 2016 Jan;8(1):E69-74. doi: 10.3978/j.issn.2072-1439.2016.01.19. 

The impact of PM2.5 on the human respiratory system. 

Xing YF1, Xu YH1, Shi MH1, Lian YX1. 

 

Ecotoxicol Environ Saf. 2019 Jun 15;174:344-352. doi: 10.1016/j.ecoenv.2019.02.086. Epub 2019 Mar 5. 

A review of the possible associations between ambient PM2.5 exposures and the development of Alzheimer’s disease. 

Shou Y1, Huang Y1, Zhu X1, Liu C2, Hu Y3, Wang H4. 

 

Acta Cardiol. 2018 Oct 22:1-7. doi: 10.1080/00015385.2018.1488568. [Epub ahead of print] 

PM2.5 exposure aggravates left heart failure induced pulmonary hypertension. 

Chen JJ1, Ma WM2, Yuan JL3, Cui LQ4. 

※それぞれ外部サイトへリンクします。

石川英昭(いしかわひであき)

管理者・石川 英昭


現役医師、医学博士。二児の父。徳川幕府・直参旗本石川家末裔。
ワクワクする毎日を送る事が、健康寿命に効く!との信念からマインドセット、食事、生活スタイルについて、分かりやすい情報発信を心がけています。

 

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